日本古来の剣術の中で最強流派を考えてみた

歴史

日本人であれば、一度は剣術に興味を持ったことがある人も多いはずです。

特に男性のなかには歴史上の有名な武将や剣豪にあこがれた経験がある人も多いんじゃないでしょうか?

そんな日本に古来から伝わる剣術のなかで、最強の流派っていったい何なんでしょうか。

数々の流派や武将の武勇伝を見ていると、どれが一番なのか決めたくなるものですよね!

ということで、今回は歴史上実際に存在した剣術の流派を史実に基づいてどれが最強なのか考えてみました。


最強流派を考えるうえでの条件

本題に入る前に前提条件です。

どれが最強なのか?という判断は、あくまでも個人的な見解に基づいています。ですので、ひとつひとつの判断は全て主観です。

実際にその流派を使っていた剣豪が現代に生きていないので、本当に最強の流派というのは誰にも分かりません。それに、流派が最強というよりも、ある一定のレベルに達すると個人の運動神経やセンスの方が勝敗に影響してくるはずです。

そういうわけで、色な意見がある中での私個人の一意見として参考程度にとどめておいてくださいね(^O^)

剣豪の実績や知名度から紐解いてみる

上にも書いたように、最強かどうかというのは個人の力量に依存するところが大きいと思います。

ということで、流派から紐解いていくよりも、決闘や戦の勝敗結果から最強の剣豪を考え、そこから流派をたどっていく方が賢いと思いました。

では、最強の剣豪と聞いてどんな人が候補に挙がるでしょうか?

私が調べた中では以下のような剣豪の名前が出てきました。

  • 柳生石舟斎
  • 塚原高幹
  • 上泉伊勢守信綱
  • 宮本武蔵
  • 伊藤一刀斎景久
  • 東郷重位
  • 宝蔵院覚禅房胤栄
  • 林崎甚助重信
  • 佐々木小次郎
  • 河上彦斎
  • 男谷精一郎
  • 沖田総司
  • 永倉新八
  • 千葉周作
  • 大石種次
  • 高柳又四郎
  • 白井亨
  • 寺田宗有
  • 丸目長恵
  • 柳生十兵衛
  • 足利義輝

一般的に名前が知られている有名人から、歴史好きでなければなかなか聞いたことのないような人までたくさんいます。

ここに挙げた人々は、いずれも歴史上に素晴らしい戦績と実績を残した剣豪たちです。他にもいると思いますが、今回はここに挙げた剣豪たちから流派を紐解いていきましょう。

師匠より弟子の方が基本的に強い

一般的なイメージでは、師弟関係では弟子よりも師匠の方が強いですよね。でも、実際は違います。弟子の方が強い場合が多いです。

もちろん、修行の過程においては師匠の方が強いのですが、師匠の絶頂期と弟子の絶頂期で力比べをしたら、基本的に師匠は負けてしまうでしょう。

これは、『今ある剣術に打ち勝つためはどうしたらいいか?』という風に研究されてきたからです。これはどんな流派でも基本的には変わりません。そのため、古い流派よりも新しい流派の方が強い傾向があるんですね。

例えば、上泉(伊勢守)信綱は1500年代前半から中ごろにかけて生きた武将です。戦国時代を駆け抜けた剣豪で、さまざまな伝説が残るほど強かった人物です。

信綱の門下生には、同じく最強の剣士であるといわれる柳生石舟斎や宝蔵院覚禅房胤栄などがいます。この場合、元となる剣術を編み出したという意味では上泉(伊勢守)信綱は相当偉大ですが、強さという意味では柳生石舟斎や宝蔵院覚禅房胤栄の方が上といえるのです。

白井亨を輩出した中西派一刀流か天真一刀流が最強か

新しい時代の人ほど剣術の研究が進んでいるため強いという理論から考えたとき、注目したいのが白井亨です。

彼は大石神影流という流派を創始した大剣豪・大石種次を江戸で唯一破った剣豪です。大石種次は男谷精一郎(信友)や島田虎之助とともに『天保の三剣豪』といわれた人物です。

男谷精一郎は上でも紹介していますが、彼も相当な腕の持ち主。温厚な人柄とあまりの実力から通称『幕末の剣聖』とまで言われた人物です。

つまり、白石はそんな男谷精一郎を破った大石種次を破っているんです。

そして、そんな白石が学んだ流派というのが中西派一刀流や天真一刀流なんです。

中西派一刀流の凄さ

白石は若いころに中西派一刀流をある程度成長してからは天真一刀流を学びました。

新しい時代に学んだ流派ということを考えると、天真一刀流が最強の流派ともいえるかもしれませんが、ちょっとまってください。中西派一刀流の出身者を見ると、驚愕します。

白井亨を筆頭に、寺田宗有や高柳又四郎、浅利又七郎、千葉周作など名だたる剣豪が顔を揃えています。そんな中西派一刀流を創始した伊藤一刀斎景久もいわずと知れた大剣豪です。

ここまで見たように、武将や剣豪の強さという点から考えた場合、最強の流派は『中西派一刀流』なのかな?という結論に至りました。

本当のところは分かりませんが、こうやって考えているだけでも楽しいですよね。これだから歴史はいいですね。

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