【荒行】千日回峰行満行者=大阿闍梨の歴代名前一覧!人数はどれくらい?

コラム

大阿闍梨といえば、すべての宗派のなかでももっとも過酷とされる天台宗の大荒行『千日回峰行』を満行したものだけに与えられる称号です。

過去にも何度かテレビなどで報じられ、そのたびに話題になってきました。

実は、私自身この千日回峰行に関する書籍を多数所有しており、とても関心があります。

そこで、ここでは大荒行といわれる千日回峰行を満行した歴代大阿闍梨の名前とその人数を中心に、その荘厳な世界についてみていきましょう。

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大荒行『千日回峰行』について

意外と多くの人が勘違いされていますが、実は千日回峰行には2種類あるって知っていましたか?

一般的に千日回峰行といわれる場合には、天台宗の千日回峰行を指します。

千日回峰行を2度満行し、大阿闍梨のなかでももっとも有名な酒井雄哉大阿闍梨もこの天台宗の千日回峰行を行いました。

この天台宗の千日回峰行は滋賀県と京都府にまたがる比叡山のなかで行われます。およそ千日間かけて、比叡山を30キロ毎日歩き続ける修行です。

一方、一般的にはあまり知られていないのが奈良県にある大峰山で行われる千日回峰行です。

こちらは天台宗ではなく、金峯山修験本宗という宗派で行われている荒行です。

どちらも基本的には同じですが、道のりや標高差の違いから大峰山で行われる千日回峰行の方がより過酷だとされています。

実際、前者の天台宗の千日回峰行は1300年の歴史の中で51人(2018年現在)が満行しているのに対し、後者の金峯山修験本宗の千日回峰行が2名しか満行していません。

もちろん、挑戦する人の人数や宗派の人数が圧倒的に違うので(天台宗の方が圧倒的に多い)一概には言えませんが、大峰山の過酷さは尋常ではありません。

ちなみに、この大峰山の千日回峰行を満行した人物が塩沼亮潤大阿闍梨です。現在は仙台にある慈眼寺の住職をしておられます。

大峰山千日回峰行と比叡山千日回峰行の比較

上でも書いた通り、基本的には同じです。

しかし、以下の点が異なります。

大峰山 比叡山
往復 約48km 約30km
標高差 約1,355m 約750m
礼拝場所 118箇所 260箇所

このほかにも細かい違いはありますが、数字で見える違いはこんなところです。

ちなみに、千日回峰行といえば最後に行われる堂入り(四無行)がもっとも過酷であるとされていますが、これはどちらも同様です。

人数はどれくらい?大阿闍梨の歴代一覧

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以上2種類の千日回峰行を合わせると、1300年の歴史のなかで53人が大阿闍梨となっています。そのうち、比叡山が51人。大峰山が2人です。

戦前の満行者については詳細不明ですが、以下戦後の歴代大阿闍梨を満行日順に記載します。

満行年 名前 宗派
1940年 箱崎文応 天台宗
1946年 叡南祖賢 天台宗
1953年 葉上照澄 天台宗
1954年 勧修寺信忍 天台宗
1960年 叡南覚照 天台宗
1960年 小林栄茂 天台宗
1962年 宮本一乗 天台宗
1970年 光永澄道 天台宗
1979年 叡南俊照 天台宗
1990年 光永覚道 天台宗
1994年 上原行照 天台宗
1999年 塩沼亮潤 金峯山修験本宗
2003年 藤波源信 天台宗
2009年 光永圓道 天台宗
2017年 釜堀浩元 天台宗

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