今では体脂肪率や骨密度などが計測できる体組成計も自宅で持っている人が多くなりましたね。
昔は病院やジムなどにいって体組成計を利用したものですが、ほんと便利な世の中になりました。
そんな体組成計は体のあらゆる数値を計測することができる優れものですが、そのなかでも体内年齢に今回は注目してみたいと思います。
体内年齢と聞くと、なんとなぁく若いほうがいいような気はするものの、改めて考えてみると体内年齢って何なんだろう?って思う人も少なくないはずです。
そこで、ここでは体内年齢の正体や、若くする方法などについて解説していきます。
体内年齢は医学用語ではない
実は体内年齢というのは医学用語ではありません。
体内年齢と聞くと医学的データに裏打ちされた基準のようなものがあると思われがちですが、これはあくまでも体組成計などを作っている企業が独自に開発(算出)したひとつの目安になります。
体組成計を作っている企業というのは、具体的にいうとタニタやオムロンなどが有名ですね。
では、これらの企業はどのようにして体内年齢を算出しているのでしょうか?
体内年齢の正体は年齢別の平均基礎代謝量との差異
体内年齢の算出方法は企業によって異なりますが、基本的には基礎代謝量を基準にした算出方法が用いられています。
医学的データとして、日本人の年齢別基礎代謝量という統計データがあります。
年齢が上がれば上がるほど基礎代謝は落ちていくため、年齢がある程度いっているのにもかかわらず基礎代謝が基準よりも高い場合には体内年齢が若くなるという仕組みです。
また、基礎代謝は体重によっても変わってきます。体組成計では、性別、体重、基礎代謝量などを総合的に判断したうえで、平均との差を計算し、体内年齢として算出しているということです。
ちなみに、体内年齢の算出基準は企業によって異なるため、測定する体組成計が変われば結果も変わってきます。
体内年齢の理想は実年齢よりも下?
何をもって理想というかによって変わってきますが、基本的には体内年齢よりも若いほうが理想的とされています。
ただ、上でも見たように、体内年齢が実年齢と同じだったという場合には全国的な平均から見て標準値であるということですので、体内年齢=実年齢も人によっては理想的であるといえるでしょう。
実年齢よりも体内年齢の方が若いというのは、筋肉量が同年代より多い、もしくは基礎代謝量が高いということですので、体を鍛えていたりボディメイクをしている場合には体内年齢-5~10くらいを目指すといいかもしれません。
体内年齢を若くする方法
すでに解説したことを踏まえると、体内年齢を若くする方法は決して難しくありません。要は、基礎代謝量を上げればいいだけです。
手っ取り早く基礎代謝量を上げるためには、とにかく筋肉量を増やすことです。つまり、体脂肪率を減らすということですね。
基本的には筋肉量が多ければ多いほど基礎代謝量は多くなり、脂肪の付きにくい太りにくい体になります。
そのためには、食事のなかで脂質の摂取を極力抑え、たんぱく質の多い食事を心がけましょう。
ちなみに、炭水化物は完全に抜くのではなく、脂質とタンパク質の間くらいを目安に取ると良いとされています。
これを一般的にPFCバランスなどといったりしますが、このPFCバランスを考えて食事をすると、ご飯などの炭水化物を完全に抜かなくても体脂肪率を減らしていくことが可能です。
このPFCバランスについては、岡田先生の書かれた『除脂肪メソッド』という本が非常に分かりやすくおすすめです。
ボディビルダーやフィジークの選手がこぞって推奨する本ですので、一読の価値はあるでしょう。