四十九日を終えてから始めてくるお盆のことを新盆と呼びます。
この新盆では、そのあと訪れる一般的なお盆と違って現金をお供えしますよね。
いわゆる香典と呼びますが、この香典を郵送するのってアリなんでしょうか?
アリなのであれば、郵送方法にマナーはあるんでしょうか?
ここでは新盆に送る香典の郵送について解説していきます。
新盆の香典を郵送するのはアリ
結論から言えば、郵送はアリです。
故郷が遠かったり、親戚が遠方に住んでいたりという場合には、どうしても新盆に出席できないという人も多いでしょう。
その場合には香典を郵送することができます。
香典を郵送する際の方法とマナー
郵送する場合には、現金を熨斗袋に入れ、香典袋に包み、現金書留で送るのが一般的です。
このときのマナーとしては、香典だけでなく手紙もしっかりと添えることです。
手紙といっても長いものは逆にNGで、冒頭の挨拶と法要に出席できないことへの謝辞、お悔やみの気持ち程度を数行でまとめるのが普通です。
初めての法要ということもあり、何かとバタつくものですので、色々なことを書きすぎないようにしましょう。
また、ピン札や汚れたお札もNGです。
日本独特の風習ですが、普段見かける一般的なお札を包んで送りましょう。
このほかにも弔事でよく言われる4と9の数字はできるだけ避けるようにします。
例えば、4万円や9万円などの忌み嫌われるお札の枚数にはならないようにしてください。
香典の書き方は宗教によって違う
また、細かい点ではありますが、香典の書き方は一概に言えるものではありません。
香典はこう書いた方がいいですよ!というような記事をたまに見かけますが、香典袋の書き方というのは宗教によって変わってきます。
日本人のなかでもっとも多い仏教を例にとると、表に『御仏前』や『御佛前』などがよく用いられますね。
ちなみに、『御霊前』や『御香料』という表記はお葬式などで用いられるもので、法要では使いません。この点も注意しましょう。
新盆に送る香典の相場
新盆の場合にはお葬式などの香典と違い、金額的には安くて大丈夫です。
あくまでもお悔やみの気持ちを表すものなので、数万円という大きな金額を包む必要はないとされています。
相場で言えば、大体5千円~1万円程度といわれています。
これは故人とどれくらい近い人物なのか?や、地域、慣習などによっても差が開くところなので、相場よりもまずは慣習などを優先させてください。
原則、新盆は出席するのが理想的
初めての法要となる新盆は、原則として出席するのが理想的です。
遠隔地であっても、新盆はどうにか出席しようとするのが一般的であることは押さえておきましょう。
仕事の都合などでどうしても行くことができないという場合には、ここで紹介した郵送方法でマナー的にはOKですので、ぜひ参考にしてみてください。