宮中祭祀のひとつとして有名なものに神嘗祭(かんなめさい)というものがあります。毎年10月に宮中や伊勢神宮で行われるお祭りごとで、伝統と格式のある儀式です。
宮中祭祀というのは天皇が国民や国家の繁栄を願うためのお祭りなので、あまり馴染みはないかもしれませんが、我々国民にとってもとても意味のある政なんですね。
ここではそんな神嘗祭について基本的な内容からマニアックなものまでをまとめました。神嘗祭当日の交通規制情報などについても触れていますので、参考にしてみてください。
伊勢神宮で行われる神嘗祭とは?
冒頭でも触れましたが、今一度簡単に神嘗祭についておさらいです。日本では歴史的にとても大切なお祭りで、wikipediaなどでは以下のように解説されています。
宮中祭祀の大祭で、その年の初穂を天照大御神に奉納する儀式が行われる。かつては9月11日(旧暦)に勅使に御酒と神饌を授け、9月17日(旧暦)に奉納した。
宮中祭祀のなかでも、この神嘗祭は五穀豊穣=豊作を願うものです。
基本的には伊勢神宮に関連するさまざな神社で執り行われ、1週間前後の日程で行われます。
神嘗祭の前夜祭もおすすめ
伊勢神宮で開催される神嘗祭は全国から毎年大勢の人が参加し、大変な賑わいを見せます。
もちろん、この神嘗祭本番はおすすめなのですが、前日の夜に行われる前夜祭もまた違った雰囲気を感じることができておすすめなんです。
毎年、三重県営サンアリーナで開催され、夕方16時くらいから21時くらいの時間帯に実施されます。
参加はもちろん無料で、近くの近鉄「宇治山田」駅までのシャトルバスも運行しますので、遠方からでもぜひ参加してみるといいでしょう。
ちなみに、当日の催し物としては、よさこい踊りや沖縄のエイサー、阿波踊りなどが披露され、最後には奉祝花火も打ちあがります。
神嘗祭で用いられる一期一振ってなに?
一期一振というのは、かの有名な正宗と並び称された名工・粟田口吉光が作ったとされる日本刀です。通常は披露されることのないこの名刀ですが、神嘗祭のときには一般公開され、催し物に使用されます。なかにはこの一期一振を見るためだけに行くという人もいるようです。
この一期一振の所有歴を見ると、いかに凄い名刀なのかが分かります。
- 吉光(作者)
- 朝倉氏
- 毛利氏
- 豊臣秀吉
- 豊臣秀頼
- 徳川家康
- 徳川義直
- 徳川光友
- 徳川綱誠
- 徳川吉通
- 徳川五郎太
- 徳川継友
- 徳川宗春
- 徳川宗勝
- 徳川宗睦
- 徳川斉朝
- 徳川斉温
- 徳川斉荘
- 徳川慶臧
- 徳川慶勝
- 徳川茂徳
- 孝明天皇
- 明治天皇
- 大正天皇
- 昭和天皇
- 明仁
いかがでしょう?日本刀で国宝にしているものは数多くありますが、この一期一振もそれらを凌ぐ由緒正しき名刀なんです。
神嘗祭当日の交通規制情報
神嘗祭当日は伊勢神宮周辺で交通規制が実施されます。周囲を車で通るという方は注意しましょう。

2017年度のデータになりますが、大通りが朝8時半~午後5時半の間交通規制がかかります。
人が多く混雑している上に、交通規制もかかるため、参加する場合や近くを通る場合には公式ホームページで交通規制情報を確認するようにしましょう。