スーパーとかで安く売られている『もやし』。
貧乏飯の代名詞としても有名な食材ですが、実はかなり優秀な食材だったって知っていましたか?
最近の研究でもやしの効果はかなり注目を集めているようです。
もやしにはいろいろな健康効果が認められていますが、そのなかでも特に注目したいのが高血圧予防と血糖値抑制です。
このふたつを抱えている人は日本人にも多いと思いますし、実際に今現在、血圧や血糖値に問題を抱えているという人もいるのではないでしょうか。
年齢を重ねていくと無視できないこの2つの問題を『もやし』が解決してくれるかもしれません。
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目次
【高血圧予防】もやしには血管を柔らくして、心臓を強化してくれる効果がある
まず、高血圧予防としてのもやしの効果を見ていきましょう。
もやしには、タンパク質や食物繊維、カリウム、カルシウムなどが豊富に含まれています。
これらの栄養素は高血圧予防に効果的とされており、ひとつの食材で効率的に摂取することができる優秀な食材なんです。
タンパク質 | 血圧の上昇を抑制してくれる。 |
食物繊維 | 水溶性食物繊維のアルギン酸がナトリウムを体外へ排出してくれる。 |
カリウム | 体内にたまった不要なナトリウムを体外に排出してくれる。 |
カルシウム | 体内のカルシウム濃度を一定に保つことで血管の収縮を抑制する。 |
このように、それぞれの成分には高血圧を改善・予防するのに最適な作用を示してくれます。
もやしのなかでも豆と芽の部分に栄養素が豊富
これらの栄養素が特にふんだんに含まれているのが、もやしの豆の部分と芽の部分です。
ここに栄養素が凝縮されていますので、料理のなかでもできるだけ取らずに使うようにしましょう。
また、もやしのなかでも豆もやしを使うことによって、さらに栄養素を補給することができます。
料理によっては使えない場合もありますが、上手く考えて豆もやしを積極的に使っていきたいですね。
【血糖値抑制】もやしには食物繊維やカリウム、アスパラギン酸も豊富
一方、もやしには血糖値の上昇を抑制してくれる効果も確認されています。
上でも解説したように、もやしには食物繊維やカリウムが豊富に含まれています。
これらの栄養素は高血圧予防に役立つとともに、血糖値の上昇を抑制してくれる働きもあるのです。
また、もやしはアスパラギン酸を多く含んでいることでも知られており、インスリンの分泌促進に効果があるといわれています。
ちなみにですが、アスパラギン酸はアスパラガスから発見されたアミノ酸ですが、アスパラガスよりもさらに多く含んでいる食材です。
食物繊維 | 胃から腸への食べ物の流れを緩やかにして糖の吸収を穏やかにしてくれる。 |
カリウム | 血液中のカリウムが不足すると血糖値が上昇する傾向があるため摂取したほうがいい。 |
アスパラギン酸 | インスリンの分泌促進に効果的。 |
他にも血糖値を下げるために嬉しい栄養素がたくさん
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もやしに含まれる血糖値抑制に効果のある栄養素は上で見たものがメインですが、これだけではありません。
血糖値抑制に効果的として知られているビタミンB群を多く含んでいます。
ビタミンB群にはビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンがあります。
このなかでも特に血糖値抑制に効果があるといわれているのがビタミンB1です。
このビタミンには糖の代謝を活性化する効果があるといわれており、糖尿病患者は積極的に摂取すべき栄養素になります。
もやしのおススメの食べ方
ダイエット食としても知られているもやしなので、基本的にはどのような食べ方をしてもいいです。
ただし、高血圧や血糖値が気になっている場合には、できるだけヘルシーかつ味付けの薄い調理方法を考えて摂取していきましょう。
オススメなのは、もやしのナムルやサラダです。
このような食べ方をすれば塩分も少なく、なおかつ多く摂取することができるでしょう。
また、もやしを使った定番料理である野菜炒めも塩分に注意しながら調理するのであれば、おすすめです。
ちなみに、もやしは生で食べることはできませんので、必ず加熱をします。
しかし、このときに火を通しすぎてしまうともやしのビタミンや栄養素が抜け出てしまいます。
ですので、もやしを調理するときにはなるべく、さっと火を通して素早く調理するように心がけましょう。