雪山などで長距離を移動する際に便利なのがスノーモービル。スキー場などに行くとスタッフの方たちがスノーモービルに乗って走っているのを見かけることもありますよね。
このスノーモービルって乗るのに免許っているんでしょうか?
ここでは、移動手段やレジャーとしても人気のスノーモービルに乗るための必要な準備について紹介していきます。
スノーモービルには免許証が必要?
結論から言えば、スノーモービルに乗るために免許は必要ありません。
道路交通法上必要になる免許というのはあくまでも公道を走るためのもので、公道を走らないスノーモービルには免許制度がないんです。
運転技術自体も普通に自転車に乗れるレベルであれば問題ありません。そのため、雪山を走る限りにおいては免許なしで乗ることが可能です。
ただし、注意したいのは免許制度はなくてもライセンス制度はあるということ。
スノーモービルと一口にいってもさまざまな種類がありますが、1000ccを超える大きいものになると倒れた際に自分ひとりの力で起こすことは至難の業です。さらに、通常の二輪車や車などとは違った操縦技術も一部要求されます。
このように、スノーモービル特有の技術や知識というのは限られるものの、安全に走行するために最低限知っておかなければならないスキルはあるわけです。このスキルを認定するために設けられているのがライセンス制度です。
ライセンスの取得に年齢制限はある?費用はどれくらい?
ライセンスの取得年齢についても、法律で決まっているわけではないので一律ではありません。取得する場所によって違います。
ライセンスを取得するための年齢制限というよりも、講習に参加することができる年齢制限と考えたほうがいいです。
一般的には中学一年生(13歳)や高校一年生(16歳)などを最低年齢に設定しているところが多いようです。
取得費用に関してもバラバラですが、相場としては4,000円くらいだと思っておけば間違いないでしょう。(ただし、試験に不合格になった場合には補講代金として+1,000円程度がかかる)
講習の時間も1時間程度で終わりますので、ハードルとしてはとても低い試験です。
ライセンスはどこで取れる?スキー場で取得は可能か
スノーモービルのライセンスを取得するためには、基本的にスノーモービルランドに行く必要があります。
場所によって仕組みは様々ですが、その多くは体験プログラムのようなものが組まれていて、そのなかで体験者にライセンスを付与するといった形です。
スノーモービルランドというのはスノーモービル専用のゲレンデがある場所のことを指すので、一般的にはスキー場が併設されています。
しかし、スキー場だからといってスノーモービルランドが併設されているとは限らないので注意しましょう。むしろスノーモービルランドを併設していないスキー場の方が多いので、事前にしっかりと確認をする必要があります。
ちなみに、試験内容については以下の通りです。
試験内容は、座学では自然環境保護知識、安全確保に関する知識、メカニズム、とスノーモービルについてだけではなく自然環境などの勉強もしなくてはいけません。実技では操作技術、走行技術、危険回避、メンテナンス技術です。やはり専門的な知識と技術が必要とされています。
インストラクターになるためには資格が必要
ここまで解説してきたのは、あくまでもレジャー目的でスノーモービルに乗るためのライセンスです。
しかし、人に教える側に立つインストラクターになるためには、専用の資格を取得する必要があります。
これは日本スノーモビル安全普及協会「JSSA」が認定している独自の資格で、こちらも安全講習と実技試験が行われます。
ハードルは一般ライセンスに比べると高いですが、決して難しい試験というわけでもありません。
ただ、一般ライセンスとは違って取得するために以下の2つの条件を満たしている必要があることに注意しましょう。
- 普通免許所有者で3年間無事故無違反
- スノーモビル乗車経験2年以上
2つめの条件があるため、初めてすぐにインストラクター資格を取得することはできません。