子供のころにスライムを作った経験がある人も多いはず。
大人になるとスライムなんて触る機会ほとんどないですが、触ると気持ちいし童心に戻れますよね。
今回は昔よく悩んだスライムの気泡の取り方について書いていきます。
スライムをずっと触っていたり、遊んでいたりするうちにスライムの中に気泡が入ってしまって汚くなってしまうんですよね。
子供ながらにいい方法はないのか?と考えていました。
結論からいえば、真空状態を作ればいいです。
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目次
基本は放置することで気泡は抜けていく
スライムの中に入った気泡は、基本的に放置することで抜けていきます。
どれぐらい放置したらいいのか?という時間的な目安についてはスライムの濃度などによっても異なりますので一概には言えませんが、一般的には2~3日必要だと思ったほうがいいでしょう。
気泡が抜けるまでの速さはスライムの濃度が高ければ高いほど遅くなります。
スライムを自作する場合、容器で原材料を混ぜ合わせ、ある程度硬くなったら容器にふたをして放置すると思います。
混ぜ合わせた瞬間はおそらく気泡だらけだと思うのですが、2~3日するとあら不思議。
全部の気泡がきれいに消えていますよね。
これと同じで、遊んでいて入ってしまった気泡を抜くのも基本は放置することが大切です。
なかなか抜けない場合には真空状態を作る
ただ、
放置しても抜けない!!
もう3日以上たっているけど何の変化もない!!
という人もいるでしょう。
そういう場合には真空状態を作ることをおすすめします。
私は子供のころ試行錯誤していきついた結論がこれでした。
真空にすることでスライムの気泡が抜けるメカニズム
ある程度物理や化学などに知識がある人であれば分かると思いますが、念のため真空で気泡が抜けるメカニズムを書いておきます。
一番分かりやすくイメージしやすいのは風船です。
風船をイメージしてください。
真空状態を作ることができる専用の容器に、風船を入れます。
そして容器のなかの空気を抜いていくとどうなるでしょうか?
そうですね。風船は膨らみます。
なぜ膨らむのか?といえば、風船のなかにある空気と風船の外にある空気の圧力が均等になろうとするからです。
風船のなかにある空気は元の圧力になっています。
ここで容器の圧力を下げると、風船内の空気は外の圧力と均等になろうとして膨張していきます。
何故均等になろうとするのか?というのは、空気の性質だからとしか言いようがありません。
水を流したら高いところから低いところに流れるし、水を完全な平面の床に垂らしたら均等に広がっていくのと同じです。
自宅で真空状態を作る場合には真空パックで試してみる
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真空状態を作る場合、理想を言えば実験室などにある真空ポンプや真空装置を使うのが一番です。
ただ、そんな大掛かりな装置、普通ありませんよね。
そんなときに代用として使えるのが、真空パックです。
真空という名前が付いているだけあって、真空に近い状態は作ってくれます。
実験室にあるような専用の機械と比べると性能はもちろん劣りますが、普通にスライムを放置するよりは早く気泡が抜けるはずです。
もしくは、真空調理器などを使うのもいいでしょう。
これも完全な真空が作れるわけではありませんが、普通に放置するよりは良いはずです。
子供と一緒に考えることが大切だと思う
気泡を抜く方法を一通り紹介しました。
スライムの気泡を抜くということひとつ取っても、物理学が関係しているんですよね。
多分、風船を真空状態のところに入れたら膨張するという事実を知っている人は多くても、それを応用しようと考える人は少ないです。
子供ながらに試行錯誤して、理科の実験をもとにスライムの気泡を抜く方法を考えたわけですが、こういうのって大事だと思います。
お子さんと一緒にスライムで遊んでいるという場合には、気泡早く抜きたい!というだけではなくて、どうしたらこの気泡は抜けるのかな?と一緒になって考える際の参考にしてみてください。