火山性微動と火山性地震の違いを分かりやすく解説!富士山の活動データ

サイエンス

日本にも活火山がいくつかありますよね。日本一有名な富士山も活火山のひとつです。

火山活動によって引き起こされる地震を火山性地震と呼びますが、一方で火山性微動という言葉もあります。この2つの違いってよくよく考えるとわからないという人も多いのではないでしょうか?

ということで、ここではこの2つの違いを分かりやすくシンプルに解説していきます。

また、もし噴火したら大惨事になるであろう富士山の火山活動についても紹介していきます。

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火山性微動と火山性地震の違いを分かりやすく解説

結論から言うと、振動の継続時間による違いです。断続的でだらだらと長く続く振動が火山性微動であり、単発的に振動のピークが分かりやすいものを火山性地震といいます。知恵袋では以下のように回答されていました。

かざんせいびどう【火山性微動】
火山に特有の振動現象。火山性地震に比べ、その始まりと終わりが不明瞭であり、数日以上継続するものもある。火山やその周辺に発生し、地震計によって検出される。その発生機構は明らかではないが、マグマの移動や地下水の沸騰などに起因すると考えられている。また、噴火に先立って生じることが多い。火山性脈動とも言います。

かざんせいじしん【火山性地震】
火山活動に伴って起こる地震。単発的で、火山やその周辺に発生し、震源の深さは10キロ以下が多い。

非常に端的で分かりやすい解説だと思います。始まりと終わりが分かりやすいもの=火山性地震、分かりにくいもの=火山性微動と考えてもいいでしょう。

火山性微動や火山性地震にもいくつかの種類がある

火山活動が原因で起こる振動を大きく分けると火山性微動と火山性地震になりますが、より詳細に分けることもできます。

火山性微動の中には、火山性連続微動や孤立型微動、孤立微動などの種類があり、火山性地震にはA型地震やVT地震、B型地震などの種類があります。

いずれも区別が難しく、ものによっては厳密な区別がされないこともありますが、学術的にはこのような種類に分けることができます。以下、wikipediaからそれぞれの特徴について引用しておきます。

火山性微動の種類

火山性連続微動
・比較的長期間続き、活動的な火山では常時発生している。
・振幅は非常に小さい。
・火山活動が活発になると、振幅が大きくなったり、微動がとまったりすることがある。

孤立型微動
・阿蘇山特有の、突発的に発生する短い微動。
・火山性連続微動とは周期が少し異なる。振幅はやや小さい。

孤立微動
・やや長時間続く微動。振幅は大きい。

火山性地震の種類

A型地震、VT地震
・10km以浅の中で比較的深いところで発生する。
・せん断破壊により生じる地震で、火口(火道)を取り巻くように発生する。
・波形は最初の波が一番大きくて次第に小さくなり、ほぼ三角形となる。
・P波とS波の区別がしやすい。
・震動の周期は短い傾向にあり、10Hz以上の高周波成分に富む。
・火山活動の静穏期には少ない。
・通常の地震との区別は、P-S 時間が3秒以内(阿蘇山)。山によって異なる場合がある。

B型地震
・多くが震源は1kmより浅く、非常に浅いところで発生する。
・体積変化によって生じる地震で、頻繁に噴火する火口の直下で発生する。
・波形は一定のリズムで大小を繰り返すような紡錘形となる。
・P波とS波の区別がしにくい。
・震動の周期は長い傾向にある。

爆発地震
・地震の波形は最初の波から急激に大きくなってその後大小を繰り返しながら次第に小さくなり、紡錘形に近い三角形となる。
・D型地震、噴火地震などとも呼ばれ、出現時に10Pa以上の強い空気振動を伴う。
・振幅はB型より大きく震動の周期がほぼ一定となる。

T型地震
・はじめは周期が短く、だんだんと周期が長くなるとともに周期が一定して長時間継続する。
・安山岩質の火山に多く、N型地震とも呼ぶ。

深部低周波地震
・比較的深いところを震源とする。
・地震の波形は、周波数の低い波を含む波形(低周波)となる。

富士山の火山活動!火山性微動はどれくらい?

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火山性微動の回数と噴火には一定の相関関係があることは今までの研究でわかっています。

微動や地震の回数が多ければなんでもかんでも噴火に結び付くというわけではないのですが、基本的には活動の回数が多ければ多いほど噴火のリスクは高くなるとされています。

ここで気象庁が発表している富士山の火山性微動および火山性地震の活動グラフを見てみましょう。

こちらは直近2カ月間の振動回数をグラフ化したものです。ご覧の通り、ほとんど振動していないことが分かります。

また、以下は1990年代から現在までの長期グラフです。

2011年から2015年にかけてかなりの回数振動が起きていることが分かります。

深部低周波グラフを見ると、2001年ごろも活発であったことが分かりますね。

富士山の噴火に備えて防災警戒をしておくことは大切ですが、近年は少し都市伝説化してしまっていて、やたらと煽りすぎな印象があります。

ただしい情報を取得して、正しい判断をしたいですね。

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