耳かきで耳そうじをするのが大好き!病みつきになる!という人も多いですよね。
耳かきを使った耳そうじに関して、なかば迷信的に言われているのが『咳との関係』です。
耳そうじをするとなぜか咳が出る。
耳そうじと咳って全く関係ないように思えますし、とても不思議ですよね。
ただ、実はこれは迷信ではなく、医学的にもしっかりと立証されている自然な現象だったんです。
耳かきで咳が出るのはなぜ?
実は耳かきをすると咳が出るというのは何も不思議なことではなく、辞典などにも正式に記載があります。
以下はネット上の辞典『コトバンク』から引用した一説です。
外耳道(がいじどう)には、三叉神経(さんさしんけい)、迷走神経(めいそうしんけい)などのたくさんの神経が分布しているため、非常に敏感なところです。
耳掃除をしているときにせきが出ることがありますが、これは、迷走神経のはたらきとたいへん関係があります。
外耳道というのはいわゆる耳かきで触れる耳の内側付近のことを言いますが、この辺りには神経が密集しているのです。
この神経を刺激することによって、反射的に咳が出てしまうというのが医学的な説明になります。
もっと具体的にいうと、咳が出るのは耳かきをした時に飲み込んだものを気管支に入らないように制御している神経=迷走神経を刺激することによって起こる現象だと言われています。
そのため、耳かきをして咳が出るというのは迷走神経反射現象のひとつとして有名なのです。
一人のやり方 自分でピンセットを使うのはあり?
耳かきと咳との関係に言及したついでに、正しい耳そうじの方法も押さえておきましょう。
幼い頃は親の膝の上で耳かきをしてもらったという経験がある人も多いと思いますが、大人になった今、ほとんどの人はひとりで耳かきをしますよね。
そういう場合におすすめなのは耳かきではなく、綿棒です。これは耳鼻咽喉科の先生も口を揃えて言っており、医師によって若干の意見の相違はあれど、ほぼ間違い無いでしょう。
自分で耳かきを使うと、内側を傷つけてしまうだけでなく、耳垢を奥に押しやってしまう可能性もあるとのことです。
そして、なによりも注意しなければならないのは耳そうじをする場所。
毎日のように耳かきをする!という人の多くは、かなり深くまで綿棒を入れてしまうようですが、これは良くありません。
本来、耳垢というものは自然と中から出てきて外に溢れるものです。耳鼻科では基本耳掃除はしないでOKと指導されることも少なくありません。
そのため、自分で耳掃除をするときには、あくまでも中から自然に出てきた耳垢を取る程度で、あまり奥まで入れないようにするのが大切なコツです。
また、ピンセットを使って耳垢を取るという人もいますが、これは一人でやる場合には危険です。中耳炎などの病気を引き起こす可能性もありますので、注意しましょう。