物理マニアが誰でもできる簡単な指パッチンのやり方を本気で解説してみる

ライフハック

どうも、物理マニアのJJです。

音楽をやっていると、リズムを取るときとかにフィンガースナップ、いわゆる『指パッチン』をよくやりますよね。

アカペラで歌を歌うときとかにも、音が何もないより指パッチンの音があるだけでかなり歌いやすくなるものです。

この指パッチンですが、意外とできない人が多いということをつい最近知りました。

子供のころから何気なくやっていたことだし、別に指パッチンの練習をした覚えもありません。

できない人からすると、『そもそも音をなる原理がわからねぇww』って思っている人もいるみたいですね(笑)

でも、実はこれ別に難しくないんですよ。

できない人はやり方を知らないだけだと思います。

物理学的に考えてみると、そのコツが明確にわかってきます。

ネット上だとどこにでもありがちな解説しかないので、実際にできない人を間近で見てきた私が本当に簡単な指パッチンの方法を伝授しましょう。

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指パッチンの原理

できるようになるためには、まず指パッチンの音が鳴る原理を知っておかなければなりません。

といっても、音が鳴るメカニズムは非常にシンプル。

親指ではじかれた中指が、親指の付け根に当たることで音が鳴ります。

ここの部分ですね。

上手い人の音を聞くと、『親指の付け根に中指が当たるだけでそんな綺麗な音出る??』って疑問に思うと思うんですが、一定の速度と勢いでぶつかることによって綺麗な音が本当に出ます。

ただ、ここでひとつ気を付けたいのが、この音は別に皮膚と皮膚が当たることでなっている音ではないということです。

当たってなっているんじゃないってどういうこと?

ここを勘違いしている人が多いのですが、別に中指の腹と親指の付け根がぶつかることでなっている、いわゆる打撃音ではありません。

直感的にはそう考えても問題ないですが、厳密には空気の膨張によって音が鳴っています。

空気の膨張で音が鳴るというのは物理学的には当たり前のことですが、物理なんてしらねーよ!って人からすると分かりにくいと思うので、拍手をイメージしてください。

手をたたくと音がしますよね?

これは当たり前すぎるので疑問にも思わないと思いますが、この拍手も別に打撃音ではないんです。

皮膚と皮膚が当たってなっている音ではありません。

これも指パッチン同様、空気の膨張が原因で鳴っています。

空気の収縮→膨張は音の出る基本メカニズム

引き続き拍手の場合をイメージしてください。

拍手の音をできるだけ大きくしようとする場合、どうしたらいいでしょうか?

多分、多くの人が手のひらを丸めて空気を含ませるようにしたのではないでしょうか。

なかには、指を大きく広げて拍手した人もいるかもしれません。

どちらにしても、これで大きな音が鳴るというのは空気が音と大きく関係していることを示しています。

手のひらを丸めて空気を含ませるようにした場合、拍手をする際にぶつかる空気の量は多くなりますよね。

手と手がぶつかる瞬間、空気はどうなっているかというと、いわゆる収縮しています。

空気の密度が高くなって、急激に収縮している状態ですね。

その状態から手のひらを合わせると、行き場をなくした空気は手のひらのあらゆる方向から抜けていきます。

これがいわゆる空気の膨張です。

収縮された空気が急激に膨張すると音が鳴るんですね。

物理学的には空気の圧力が変わると音が鳴ります。

これは拍手だけではなくて、クリスマスとか誕生日にならすクラッカーも全く同じ原理です。

※補足
空気が振動することで音が鳴ると書いているところもありますが、空気が振動しただけで音はなりません。うちわであおいだとき、空気は振動していますが音はなりませんよね。これを考えてもわかるように、音が鳴るためには空気の圧力変化が必要です。

指パッチンはどこの空気が膨張することで鳴っているのか?

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それじゃあ指パッチンは、どこの部分の空気が収縮し、膨張することで音が鳴っているのでしょうか。

答えは中指の腹と親指の付け根です。

イメージがあまりわかないと思いますが、素早いスピードでぶつかることで、空気は確実に圧縮されます。

ここで考えたいのは、動いているのは中指側だということです。

親指の付け根は動いていないんですから、空気を圧縮させるためにはできるだけ早いスピードで中指を動かす必要があります。

つまり、指パッチンのコツをひとことで言ってしまえば、いかに早く中指を親指の付け根に打ち付けるか?ということなんですね。

以上を踏まえて考える効率的な指パッチンの方法

それでは具体的なやり方です。

どうやったら中指を早く動かすことができるのか。

ここについては人によっていろんな方法があると思うんですが、できるだけ力を抜くことです。

多分、多くの人が『中指を早く打ち付ける』と聞くと中指に力を入れると思います。

でも、人間の体というのは力が入りすぎると素早く動けないんですよ。

ボクシングでもそうです。

パンチを打つ際には拳をできるだけ軽く握り、インパクトの際(相手に当たる瞬間)に拳を強く握ります。

もし初めから拳を強く握りしめていたら、プロボクサーでもなかなか素早いパンチは打てません。

これも実際にやってみるとわかるはずです。

指パッチンも同じです。

初めから力を入れすぎていると、素早く動かすことができません。

ですので、親指と薬指を合わせているとき(スタートポジション)にはできるだけ力を抜き、当たる瞬間に最高速度が出せるように意識することが大切です。

また、薬指を置く位置を工夫して、中指が当たる際に親指の付け根と薬指、中指の腹で空洞ができるように弾くやり方もあります。動画のような感じですね。

これも確かにひとつのコツではあるのですが、別に薬指をここに置かなくてもできます。

これは人によって個人差があるので、やりやすい方で練習しましょう。

コツをつかむ方法と出来るだけ大きな音を出すために

たぶん、実際にやってみてもなかなか音が出ないというのが現実だと思います。

ある程度の練習は必要なので仕方ありません。

でも、お風呂場で練習をすると上達は早いと思います。

お風呂場でやってみると分かりますが、想像以上に大きな音が鳴ります。

普段は音が鳴らないのに、お風呂場だと鳴る。

不思議ですね。

理由は色々ありますが、音の反響と湿度が大きく関係しています。

普段練習していてもまったく音が出ないので、コツをつかむのに時間がかかるのですが、お風呂場や湿気のあるところでやることによって音が大きくなります。

そのため、少しの違いでも音の変化に気付くことができ、コツがつかみやすくなるんですね。

世界には指パッチンの達人がいる

実は世界には指パッチンで名をはせるすごい人物がいます。

例えば、指パッチンだけで音楽を演奏してしまう人。

スーパーマリオのテーマソングを指パッチンだけで奏でています。

極めると音階すらも表現できてしまうんですね。

また、ギネスにも指パッチンの記録が掲載されていて、時間内に何回音を鳴らすことができるかが世界中で争われているみたいです。

不覚にも笑ってしまいますが、普通にすごいですね(笑)

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