【カブの顔が恐怖】ジャックオランタンの起源って何?恐ろしい逸話も紹介

ライフハック

ハロウィンの時期になると、日本でも各地でイベントやお祭りが開かれますよね。

そんなハロウィンに欠かせないキャラクターといえば、ジャックオランタンです。

かぼちゃをくり抜いて作られるジャックオランタンは可愛らしくもあり、また子供にとってはちょっぴり怖かったりもします。

では、このジャックオランタンの起源って知っていますか?

今では可愛らしくアレンジされているこのキャラクターですが、実は恐ろしい逸話も残っています。

ここではハロウィンに欠かせないジャックオランタンの起源と逸話を紹介していきます。


ジャックオランタンの起源

ハロウィンはヨーロッパ地方で栄えた古代ケルト人が伝統的に行ってきたサウィン祭というものが起源となっています。
関連記事:【ハロウィンの起源】ケルト民族のサウィン祭ってどんなお祭り?

サウィン祭を現在でも行っているのがアイルランドやスコットランドといった国々なのですが、この地方に伝統的に伝わってきた霊魂の象徴のようなものがジャックオランタンの起源といわれています。ちなみに、wikipdiaで調べると以下のように出てきます。

ジャック・オー・ランタン、またはジャック・オ・ランタン、ジャッコランタン(英: Jack-o’-Lantern)は、アイルランドおよびスコットランドに伝わる鬼火のような存在。名前は “ランタン持ちの男”の意。火の玉の姿の他、光る衣装を身に纏うカボチャ頭の男の姿であらわれることもある。

鬼火というのは日本に古くから伝わる霊的な火のことです。火の玉といったほうが分かりやすいかもしれません。

つまり、ジャックオランタンが意味するものというのは簡単にいうと霊なんです。

ハロウィンというお祭り自体が『1年のうちで唯一この世とあの世が繋がる夜』という意味を持っていることから、霊の象徴として飾られるようになったのがジャックオランタンだというわけです。

そして、このジャックオランタンにまつわる逸話や言い伝えにはいろいろなものがあります。以下ではそのうち有名なものを2つ紹介しましょう。

ジャックオランタンにまつわる逸話や言い伝え

もっとも有名なのが『堕落した人間の死後の魂』という逸話です。これは世界各地で伝わる鬼火伝承『ウィルオウィスプ』のひとつでもあります。

生前に堕落した人生を送ったまま死んだ者の魂が死後の世界への立ち入りを拒否され、悪魔からもらった石炭を火種にし、萎びて転がっていたカブをくりぬき、それを入れたランタンを片手に持って彷徨っている姿だとされている。

もうひとつが悪魔を騙して悪事を働いていた人間が天国と地獄の間でさまよっているという話です。こちらは物語調になっているものがあるので楽しんで読んでみてください。

昔、ジャックという名のずる賢く、乱暴者でうそつきのけちな男がいました。酒好きのジャックは、あるハロウィンの夜にも散々酔っ払い、地獄から出て来た悪魔と出会います。悪魔はジャックの魂を取ろうとしました。そこでジャックは悪魔に「魂をあげるから最期に酒を飲ませてくれ」と頼みます。

悪魔はその願いを聞き入れコインに化けて酒代を払おうとしますが、ジャックは十字架でコインを抑えつけると自分の財布に悪魔をとじ込めてしまいます。降参した悪魔は、10年間ジャックの魂を取らないと約束し、ジャックは悪魔を解放しました。

そして約束の10年後、悪魔は再びジャックの前に現れます。魂を取ろうとする悪魔に、ジャックは言いました。「最期に、あの木のりんごが食べたい」。今度こそ最期だと思った悪魔は、りんごをとりに木に登ります。ジャックはその隙に、持っていたナイフで木の幹に十字架を刻み込みました。十字架のせいで木から降りられなくなってしまった悪魔は、二度と魂を取らないと約束します。

時は経ち、ジャックは寿命でこの世を去りました。生前の行いが良くなかったジャックは、天国に行けず、仕方なく地獄へ行きますが、そこにあの悪魔が表れて言いました。「お前の魂は取らないと約束したから、お前を地獄には連れて行けない」と。

どこにも行けないジャックは困り果て、悪魔にどうしたらいいのかたずねます。悪魔は元に戻るように言いますが、生き返れるはずもなく現世にも戻れません。ジャックは仕方なく来た道を引き返そうとしますが、道は暗く冷たい闇が広がるばかり。ジャックは悪魔に灯りをくれと懇願し、悪魔は地獄の小さな炎の塊を分けてくれます。

この灯りが消えてはいけないと思ったジャックは、道端に転がっていたカブをくりぬき、その中に火を灯し、ランタンの代わりにしました。これがジャック・オ・ランタンの由来とされています。ジャックは今でもどこにも行けず、あの世の境でさまよっている のだとか……。

これとは全く違った意味合いとして、旅人を迷わせないように道案内をするものという意味が込められているという言い伝えもあります。こちらは怖くありませんね。

ジャックオランタンの顔はその昔カブで作られていた

現在のジャックオランタンといえば、かぼちゃで作られるのが普通です。

でも、もともとのジャックオランタンはカブで作られていたって知っていましたか?

ハロウィン発祥の地でもあるスコットランドやアイルランドでは、現在でもカブで作られたジャックオランタンを飾る風習があるそうです。

ここで注目したいのはそのカブで作られた伝統的なジャックオランタン。これがとても怖いと噂になっています。

その写真がこちら。

なかなか恐ろしい顔をしています。

ジャックオランタンは死者の魂や幽霊の象徴として作られたものなので、当然といえば当然なのですが、現代のかぼちゃのジャックオランタンを見慣れている私たちからするとちょっと怖すぎますよね。。。

このようなかわいらしいジャックオランタンとは似ても似つきません(笑)

古代から伝わる伝統的なハロウィンを楽しみたい!という方は、試しにカブで作ってみてもいいかもしれませんね。ちなみに、日本で普通に食べられているカブではなく、伝統的にはルタバガというカブを使います。

スコットランドで普通に食されているもので、原産地はスウェーデン。ぜひ参考にしてみてください!

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