楽天の携帯電話事業への本格参入が2017年の末に決定され、一般的にも結構知られてきましたね。
最近ではニュースなどでも大々的に報じされるようになりました。
一部のネットニュースやTVメディアなんかでは、楽天が携帯電話事業に本格参入することによって既存の大手キャリアや格安スマホ事業者の生き残りが厳しくなるとか言っています。
でも、そんなのありえないと思います。
このニュース原稿書いているの誰だよって言いたくなるくらい盲目というか、新しい会社が新規事業参入を発表しただけで既存の会社が危ないだのなんだの。
頭悪いんですか?って言いたい。
個人的には楽天の携帯電話事業参入は相当厳しいと思います。
100%とまでは言いませんが、90%くらいの確率で失敗すると思います。
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目次
楽天の携帯電話事業が失敗すると思うのは楽天が嫌いだからではありません
でたよ。楽天批判。
どうせ楽天が嫌いなんだろ。
って思いましたか?
はい。そうです。楽天嫌いです。(笑)
でも、確かに楽天は嫌いですが、楽天の携帯電話事業が失敗すると思っているのはそういう感情からではありません。
失敗すると思うのは、以下の理由からです。
- その1.なんでも二番煎じの楽天に飽き飽きしている
- その2.Amazonからの追撃の最中に何やってるの?って話
- その3.設備や電波状況がそもそも脆弱すぎる
- その4.ターゲットがめちゃくちゃすぎる
このほかにも細かいことを言うと色々あるのですが、それを書いていると5万文字くらいになりそうなので(笑)、上の4つを簡潔に書いていきます。
その1.なんでも二番煎じの楽天に飽き飽きしている
楽天って二番煎じのビジネスばっかですよね。
例えばKobo。
もろkindleとかのパクりですし、楽天がKoboのスタートを発表したとき『正気か』と思いました。
実際、どれくらいの利用者数確保できているんでしょうかね?
他にも楽天レシピ。
これもクックパッドのパクりですよね。
というか、クックパッドと楽天レシピのサイト見比べてみたら分かりますが、ほとんど同じじゃんっていう。(笑)
これに加えて、最近では『ラクマ』なるものを始めました。
今まで楽天オークションだったのがラクマに。
これもメルカリのパクりです。
『最近メルカリ勢い凄いなぁ。いいなぁ。ぱくっちゃお。』
ということでラクマですね。
その2.Amazonからの追撃の最中に何やってるの?って話
日本貿易振興機構(JETRO)の発表によれば、2017年の日本におけるネットショップシェアは楽天とAmazonがほぼ二分しています。
Amazonが首位の20.2%。
それに続く楽天が20.1%。
ほぼ誤差の範囲といっていいですね。
いわゆる、楽天の最大のライバルはAmazonなわけです。
楽天市場は楽天の収益源として大きな柱です。
もし、楽天がネットショップ事業で利益を出すことができなくなったら、楽天の未来は相当暗いでしょう。
そんなライバルであるAmazonの最近の動向を見てみると、AIに力を入れています。
日本でも話題になったAIスピーカーの『Amazon Echo』をはじめ、IBMと共同開発したAiプラットフォームやAmazonの提供するすべての機能についてAIの搭載が検討されています。
もしこのままAI技術が進歩して、Amazonのビジネスに本格導入されたら、その利便性は計り知れません。
そんな最先端技術でイノベーションを起こそうとしているAmazonの傍ら、楽天は何をやっているのかというと携帯電話事業。
へ?
って感じです。
いやいやもう超飽和市場じゃないですか。
その3.設備や電波状況がそもそも脆弱すぎる
キャリア(MNO)としては最重要項目ともいえる回線の設備状況。
これが楽天は脆弱すぎます。
よわよわの赤ちゃんってかんじ。
どっかの経済紙でも取り上げられていましたが、楽天が2025年までに予定している携帯電話回線への設備投資額は6000億円らしいです。
一方、大手キャリア3社のなかでも最大の回線網を持っているドコモは現在の設備を維持するために同額の6000億円をかけています。
楽天が7年かけて実行する設備投資額を、ドコモは1年で行っているわけです。
それに、プラチナバンドの存在も大きいです。
今のままでいくと、楽天はプラチナバンドを持たないので、屋内はもちろん地下鉄など、場所によってはまったくつながらない可能性があります。
繋がらない携帯電話っていりますか?
その4.ターゲットがめちゃくちゃすぎる
最後はターゲットの話です。
楽天は既存のキャリアにはない新しいサービスを提供するといっていますが、どんなサービスなんでしょうね。
まっさきに考えられるのは、楽天の持っている既存事業との連携。
楽天の携帯を使っている人は楽天の他のサービスが使いやすくなりますよーとか、安く利用できますよーみたいな。
でも、どれも二番煎じだらけのサービスに囲まれた生活なんて嫌です。
ドローンなどの新しい技術との連携を目指すという話も一部でありますが、それってどんなターゲット狙っているの?という感じです。
大衆心理もほとんどが期待していません
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楽天が携帯電話事業で成功しないであろう理由をいろいろ語ってきましたが、これは何も私だけが思っているわけではありません。
それは、株価の動きを見れば一目瞭然。
楽天が『携帯キャリア事業への新規参入表明に関するお知らせ』というタイトルでIR情報を流したのが2017年12月14日。
その発表直後、株価はご覧の通り急落しています。
二番煎じモデルでも、成長し続けてきた楽天だから一応我慢して株保有していたけど、さすがに今回の携帯事業参入はあきれた。
もう将来が見えない。わろた。
って言っている人は個人投資家でもたくさんいました。
楽天の参入によって携帯の価格はそこまで下がらないと思う
たぶん、多くの人にとっては楽天のビジネスが成功するかどうかなんてことよりも、携帯料金が安くなるかどうかってほうが関心事ですよね。
一般的にいわれている楽天参入によるメリットは、既存事業者との競争が激化することによって価格が下がるというものです。
でも、これ本当に下がりますかね?
ソフトバンクが2004年に日本テレコムを買収し、立て続けに2兆円近い金額でボーダフォンの買収をしたのが2006年。
それ以降、ソフトバンクは携帯電話事業に大幅な事業投資を行ってきました。
このときのソフトバンクの勢いは本当に凄かった。
楽天もこれくらい本格的にやるというのなら話は別ですが、そもそも今の大手3社に挑んだとしても、勝ち目どころか相手にならないと思います。
相手にならなければ当然価格競争なんて起こりません。
安かろう悪かろうみたいな携帯になるんじゃないかと思っていますね。