仏教のなかでも、釈迦の次に位が高いといわれている弥勒菩薩。
独特なポーズで、学生時代に美術の時間とかで見せられ、印象に残っている人も多いんじゃないでしょうか?
聞いたことがある人も多いと思いますが、仏教では56億7600万年後の未来に、弥勒菩薩が地球上に現れると信じられています。
「いやいや~そんなのありえないでしょ~」
って思いますよね。
まぁそれが本当かどうかは実際にあと56億7600年生きてみなきゃわからないので年とも言えません。
でも、純粋に疑問なのが『現れるってどこに現れるの?』ってことです。
経典によれば、弥勒菩薩が現れるのは3か所あるそうです。
学生時代にこの話を聞いてからというもの、ずっと疑問に思っていました。
ということで、調べてみました。
(ちなみに仏教については全然詳しくないので、専門家から見れば間違っているところもあると思いますが悪しからず・・・)
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弥勒菩薩ってそもそもなんのか
弥勒菩薩の伝説について簡単におさらいしておきましょう。
弥勒菩薩は現在の仏である釈迦の入滅後に、現れるとされている菩薩です。
菩薩って言うのは修行者という意味なので、まだ仏になり切れていないということですね。
仏の悟りを開くために現在も修行中のとてもストイックな方です。
どこで修行しているのか?というと、仏教の世界の真ん中にある須弥山(しゅみせん)という山です。
この山の頂上に位置している兜率天(とそつてん)というところで修行をしているとされています。
そして、その修業が終わるのが今から約56億年後ということなんですね。
56億年という数字はまんざらでたらめでもないのかも
今から56億年も未来の話なんて信じられなくて当然ですよね。
正直、これを書いている私も信じていません。笑
でも、この56億年という数字はまんざらでたらめでもないかもって言われているの知っていますか?
どういうことかというと、宇宙物理学的に考えて、太陽系の余命があと56憶年くらいって言われているんです。
太陽系がなくなるってことは、地球もなくなります。
ということは、地球が滅亡するときに弥勒菩薩は現れるということになりますね。
弥勒菩薩が最後の救世主なんてことを言われたりしますが、その所以がこれです。
弥勒菩薩が現れる場所は明文化されていない?
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結論から言いますが、弥勒菩薩が現れる場所というのはどの経典にも正確に明文化されてはいないようです。
弥勒菩薩に関する経典には、『観弥勒菩薩上生兜率天経』や『弥勒下生経』などがありますが、このなかにも出現場所は明確に記されてないみたいです。
なので、どこに出現するかは56億年たってみなければわかりません。
ただ、言い伝えや伝承としては各地にこの手の話は残っています。
例えば一番有名なのは高野山。
高野山は和歌山県にある真言密教の聖地です。
有名な弘法大師空海と深い繋がりがあります。
そんな聖地・高野山に弥勒菩薩が降り立つって言われてるんですね。
なぜ日本に降り立つのか?
ここで疑問なのがなんで日本に降り立つの?ってところです。
だって、別に弥勒菩薩は日本だけのものではありません。
仏教では衆生救済のために現れるとされていて、その衆生というのは世界中の人類のことを指していますよね。
そもそもですが、弥勒菩薩は紀元1世紀から3世紀ころにかけて仏像化されました。
ということはそれ以前から弥勒菩薩信仰があったと考えられますが、この信仰の発祥はインド北西部のガンダーラです。
今でいえばパキスタンがその地に当たります。
ここで生まれたんだから、まずはパキスタンに降り立ってもよさそうですよね。
日本でも仏教はかなり広まっているので、候補地のひとつとして日本が入っていてもおかしくはなさそうですが、どうなんでしょうね?
まとめ
結局、出現する場所は分かりません。
でも、発祥の地がインドということはインドに出現する可能性は極めて高いですよね。
一部では日本だけで3か所出現する!みたいなことを書いてるものもあるみたいですが、それはさすがにおかしいですよねw
弥勒菩薩を日本が独り占めしてる感じです(笑)