【人にも感染】パルボウイルス感染症は犬猫だけではない!

ライフハック

犬や猫を飼っている人にとってパルボウイルス感染症は怖い病気のひとつですよね。

獣医師がもっとも嫌う感染症のひとつともいわれているこのウイルスは、非常に感染力が高く、致死率も高いことで有名です。

ワクチンがあるので小さいころから摂取している場合には心配いりませんが、ペットショップで買ってきた子犬や子猫がそもそもパルボウイルス感染症を持っていることも少なくないため注意が必要です。

一般的にパルボウイルスは犬や猫に感染するものだと思われていますが、実は人にも感染するウイルスがあることを知っていましたか?

ここでは動物の脅威であるパルボウイルスの人への感染について取り上げます。

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パルボウイルス感染症についておさらい

一般的に知られているパルボウイルス感染症についておさらいしておきましょう。以下、Wikipediaから概要を引用しました。

パルボウイルスは自然界に存在するウイルスの中でも最も小さい部類に入り、そのためラテン語で「小さい」を意味する parvus から命名された。パルボウイルス科のウイルスのなかには、増殖のためにヘルパーウイルスを必要とする欠損ウイルスである種も存在する。
パルボウイルスは特定の種の動物と関連性があり、多くの場合は自身と関連性のある種の動物にしか感染しない。例えば、犬パルボウイルスはイヌ、オオカミ、キツネ等には感染するが、ネコやヒトには感染しない。

ここにある通り、パルボウイルスというのは特定の動物にしか感染しません。そのため、犬に感染するパルボウイルスが人に感染することはあり得ないわけです。

しかし、パルボウイルスのなかには犬パルボウイルスや猫パルボウイルスのほかに、パルボウイルスB19というウイルスがいるのです。これは通称ヒトパルボウイルスとも呼ばれており、人間のみに感染するパルボウイルスです。

(パルボウイルスB19)ヒトパルボウイルスってどんなウイルス?

パルボウイルスB19は人から人に伝染するウイルスです。主な症状として貧血があり、感染した途端に急速に貧血症状が悪化していくことが知られています。

年間を通じて感染するが特に春季に流行する。日本においてはおよそ5年周期で症例数が増加するという傾向がある。年齢にかかわらず感染するが、特に6歳から10歳くらいの子供において発症しやすく、集団感染は主に幼稚園や小学校で発生する。
感染後約1週間で発症し、多くの場合は自然に回復する。B19 IgG抗体を持つ人は基本的に免疫を持ち、感染しても発症しないと考えられているが、まれに発症する例もある。なお、成人の約50%が抗体を持つと言われている。

人の場合には生まれながらにして抗体を持っている人も多く、感染をしたとしても何の問題もない場合が多いです。

仮に抗体をもっていなかったとしても、人の場合には死ぬ危険性などはない病気です。基本的な症状としては悪寒や発熱で、上にもあるようにほとんどは自然治癒していきます。そのため、普通の風邪と区別がつかない場合も多いようです。

例えば、子供が感染した場合には以下のような症状が現れます。

通常7~10日の潜伏期間の後、軽度のウイルス血症を発症し、それにともない発熱や悪寒、頭痛、倦怠感などの症状が現れる。発症後1週間くらいすると、子供では両頬に平手打ち状または蝶翼状の赤い発疹が現れる。また四肢外側にも発疹が現れ、成人においては発疹の形状は非定型的である。この発疹は1週間程度で消失するが、長引いたり再発したりすることもある。発疹が現れる頃にはウイルス感染はほぼ終息しており、ウイルスの排泄もなくなる。

一方、成人が感染した場合には以下のような症状がみられます。

成人の場合、関節炎を発症し、酷い場合は1~2日間歩行困難になることもある。ほとんどの場合この関節炎は合併症を起こすことなく自然回復する。軽い症状の成人においては自覚症状なしに過ぎる。

これを見てもわかる通り、人間と動物では危険度がまるで違いますよね。

妊婦さんの感染には注意が必要

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犬や猫が感染した場合にはほとんど助からないという非常に恐ろしい感染症ですが、人間の場合にはそこまで大きな心配がいらないということは分かりました。

ただ、注意したいのが妊婦さんです。妊娠中の女性がヒトパルボウイルスに感染した場合には、高確率で胎児にも影響を及ぼすということが言われています。

妊婦が初めて感染した場合、約2割でウイルスが胎盤を通過し胎児感染を起こし、そのうち約2割が胎児の貧血や胎児水腫を起こす。これは、全初感染妊婦のおよそ4%にあたる。胎児水腫の発生機構としては、ウイルスが胎児赤血球系前駆細胞に感染し、造血障害による重症貧血、心不全、低酸素血症を引き起こす。

こちらは国立感染症研究所からの引用ですが、過去の症例からの統計データでは、結構な確率で胎児に影響を及ぼすことがわかっています。

特に妊娠初期の場合には胎児の生死にかかわる重要な問題に発展するケースも少なくないとされているので、妊娠中の方は最新の注意を払いたいところです。

※ちなみに妊娠28週以降の場合には、生死にかかわる重大な症状に発展するケースは少ないといわれています。

ヒトパルボウイルスにはワクチンがない

また、犬や猫のパルボウイルスにはワクチンがあるものの、ヒトパルボウイルスにはワクチンがないということは注目すべきポイントです。

ワクチンがないということは確実な予防法がないということです。実際に、死産や流産をしてしまった女性のなかにはヒトパルボウイルスが原因となっているケースも少なくないといわれています。

確実な予防法がない中でも、できる限り感染リスクを抑える方法としては不要な外出は避けるくらいしか方法がないでしょう。

ヒトパルボウイルスは人から人に感染します。そのため、妊娠初期の女性は不要な外出は避け、できる限りの安静を心掛けたほうがいいといえます。

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