仕事行くのめんどくさいな…
勉強するのめんどくさいな…
人間であれば誰しもそう感じることはあるでしょう。
でも、『自分って周りと比較してかなり怠けてない?』、『ここまでめんどくさいって感じるのは病気なんじゃ…?』って思っている人も少なくないはず。
このめんどくささややる気のなさというのは病気の場合もあれば、正常な場合もあって、その判断が難しいから厄介ですよね。
ということで、そのめんどくささが病気である可能性があるのかどうかを中心に見ていきたいと思います。
めんどくさいって思うのは正常
まずですが、人間の脳の仕組み的には『めんどくさい』という感情が沸き起こるのはいたって正常なことのようです。
人間の脳は酸素が行き渡ることで覚醒しやすく、覚醒していればさまざまな情報処理を行うことができます。しかし覚醒しにくい状態だと、注意力が散漫になり、情報処理も思うようにできません。
医師/医学博士 加藤俊徳
加藤医師の著書『「めんどくさい」がなくなる脳』によれば、脳は酸素によって覚醒し、やる気を出す原因になるということ。
また、自分が苦手なことや親しみのないことにはめんどくさいと感じやすいようです。
医学的に見ると、『めんどくさい=脳が覚醒していない状態』ということですね。
1日中やる気ないんだけど?
めんどくさいという状態は脳が覚醒していない状態ということから考えると、1日のなかのどこかのタイミングではやる気が出てくるはずですよね。
1日中やる気がないということは、1日中脳が覚醒していないということになってしまいます。
でも、実際に特定のことについて1日中やる気ない、めんどくさいっていう人は結構いると思います。
この場合、自分は病気なんじゃないか?って疑ってしまいますよね。
何に対してもめんどくさいとか、やる気が出ないという症状が現れる病気というのはどのようなものがあるのでしょうか。
以下にリストアップしてみました。
こんな病気の可能性が…
- うつ病
- 橋本病
- 自律神経失調症
- 無気力症候群(アパシーシンドローム)
- 5月病(6月病)
代表的なのはうつ病ですね。
でも、実際にはめんどくさいとか、やる気でないという症状がでる病はザっと上げるだけでもこれだけの数があります。
これらの精神疾患というのは、それぞれに明らかな違いというものがないので、素人では見分けることができません。
例えば、うつ病だと自分で思って精神科に掛かったら、実は自律神経失調症だったなんて言うことも往々にしてあるわけです。
さらに言えば、ただ怠けているだけなのか、それとも精神疾患なのかを見分けることも素人では難しいです。
新型うつ病という症状も出てきた
近年は若者を中心に新型うつ病なるものも流行っているそうです。
新型うつ病の特徴は、『自分の嫌いなことになるとやる気がなくなる』とか、『人のせいにする、自己中心的』というのが挙げられます。
でも、これって普通に考えたらただ怠けているだけに見えませんか?
だって『自分の嫌いなことになるとやる気がなくなる』って普通に考えたらただやりたくないだけでしょって話です。
なりやすい人の特徴もうつ病が『責任感の強い人』に対して、新型うつ病は『自己中心的な人』です。
自己中な人はうつ病にならない!みたいなことは昔から言われていましたが、今の時代はこういう人でもうつ病の症状を発症するみたいです。
この新型うつ病は従来のうつ病よりも診断が難しくて、職場や学校などでは周りからただ怠けているだけとみられがちです。
それでも新型うつ病はれっきとした疾患とされていて、治療薬もあります。
こうなるとますます素人では見分けられませんよね。
『めんどくさい』をなくす方法
やる気を出す方法とか、めんどくささをなくす方法というのは色んなところで紹介されています。
例えば、『日を浴びる』とか『適度な運動をする』とか、『食事を変える』とか…
確かにこういうことも効果はあるのかもしれません。
でも、私はこういうことをやったところでただの気休め程度にしか思えなかったんです。
いろいろな方法を試しましたが、私がもっとも効果を感じたのは『タスクや手順を明確にすること』です。
例えば仕事を例にとると分かりやすいと思います。
自宅で仕事をしなきゃいけないとなると、多くの人の場合めんどくさいと思いますよね。
そう思ったら、そのやるべき仕事を細かく細分化して1つ1つの手順に分けてみてください。
大きなタスクを小さいいくつものタスクに分けるようなイメージです。
こうすることによって、漠然としていた仕事や目標が明確になります。
細かいタスクを1つ1つこなすことで、最終的なゴールにたどり着けるわけです。
地味な方法ですが、かなり効果のある方法なので、ぜひお試しあれ。
まとめ
めんどくさいと感じる心のコントロールや病気についてみてきました。
私もめんどくさいと感じることはやまほどありますが、最後に紹介したようにタスクを明確にしたり、手順を明確にすることで、ある程度のめんどくささは回避できるようになりました。
もっと具体的に言えば、めんどくさいはめんどくさいのですが、それでも仕事を終わらすことができるようになった。というのが正しいでしょうか。
ただ、人によっては睡眠不足や日々の疲れの影響でやる気が出ないという人もいると思うので、この場合はそっちの解決を最優先すべきですね。
どんな対策を講じても一向に改善に向かわないという場合には、一度上にあげたような精神疾患を本気で疑ってみることも大切です。
投薬だけで一気に改善に向かうかもしれませんので。