上の階がうるさくて殺意が芽生えてくる・・・
そんな人おおいですよね。集合住宅に住んでいるのであれば結構多くの人が経験していると思います。
実際に私も過去に上の階がうるさくて殴りこみに行こうかと思った時があります。うるさい時とうるさくないときの差が激しいのですが、うるさい時には本当に1日中うるさくて、まじで何やったらそんなにうるさくできんだ?って感じ。
とにかく何か対策法はないものかとネットで検索しました。すると出てくるのは可もなく不可もなく、無難な答えばかり。
管理会社に言いましょう?仕返しはやめましょう?警察は効果ありません?
いやいや、あんたら本気で悩んでたことないだろ!本気で悩んでたらそんな冷静に考えられるかっ!!って感じでスマホ投げ捨てた覚えがあります。
ありきたりな回答なんていらないと思いますので、ここでは私が騒音解決のためにやったことをせきららに紹介します。
ちなみに、結論からいっておくと仕返しは仕返しですが、暴力的な仕返しではないのでバイオレンスでクレイジーな展開を期待している人はあらかじめご了承ください。
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目次
まずは管理会社に苦情を入れてみた
ネットでもよく書かれていることですね。管理会社にいいましょうってやつです。
どこでも言われていることだったので、とりあえずやってみました。
その結果何をしてくれたかというと、マンションのエレベーターに『騒音を立てないようにしよう!』みたいな子供の絵の書かれたアニメチックなチラシが貼られただけ。その後に管理会社に再度連絡し、直接言ってくれたのかどうか確認しましたが、直接は言っていないとのこと。
『こんな適当な対応なのかよ』ってさらに頭に血が上りましたね
その電話で管理会社の担当者相手に小一時間説教しました(笑)
『とにかく直接言ってもらわないと困る。貼り紙だけで解決すると思うほうがおかしいだろ。』的なことを言って、その電話を切りました。
それから数日しても騒音は一向に鳴りやまず、再度管理会社に連絡してみることに。
するとどうやら直接言ったのではなく、ポストに苦情が出ている旨の手紙を入れたのだとか。
いやいやwなんでだよw逆に手間だろw
って思いましたが、管理会社の対応も不誠実で人柄的にもあんまり信用できるような人ではなかったため、それ以上言う気が失せました。
もしかすると管理会社によっては誠実に対応してくれて直接言ってくれることもあるのかもしれませんが、あんまり期待できないと思いますよ。
一度も言ってないなら言ってみるのはありだと思いますが、これで解決するとは思わないほうがいいです。
警察に介入してもらうことに
管理会社がダメで、その後悩んだ挙句、警察に連絡することにしました。
ネットとかでは警察は民事不介入だから相談しても無意味だよーって書いてますが、先に言っておくと私はこの方法で解決しました。
確かに警察は民事不介入で個人間の紛争には介入してこないのが原則ではあるのですが、それはスタンスとしてそうなだけで、本来の意味は違うようです。個人間のやり取りについて自由を認めるために警察は介入しませんよ的な意味で言われたものだそうです。
警察に連絡すると、『事件ですか?事故ですか?』と聞かれ、『上の階の騒音がうるさすぎて夜も眠れません』といいました。
すると予想に反して『どういった音ですか?何時ごろ音がするんですか?』というような詳細を聞いてきてくれたんですね。
警察はこういう民事の紛争に対して全然役に立たない!って言われているネットでの評判とはだいぶ違ったイメージでした。
聞かれるがままに答えると、『今から向かいますね』といって家まで来てくれました。
その場で詳しく事情を聴かれ、なんと警察が直接上の階に言いに行ってくれるということに。
警察に動いてもらったことでどんな効果があったのか
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これは想像ですが、おそらく警察が家まで来たこと自体に相当大きな影響力があったんだと思います。普通の人であれば自宅まで警察官が訪問してきて名指しで注意されるなんて経験しませんからね。
そもそも物音を立てている本人ってほとんどが自覚無いと思うんです。自覚があってやってたら本当にやばいやつですけど、知らない間に大きな物音を立ててしまっているみたいな。
そういう人に貼り紙をしたところで自分のことだとは思わないでしょうし、手紙が投函されても他人事のような感じだと思うんですよね。どんな手紙が投函されたのか知りませんけど。
これが私なりの仕返しでした。意外と効果ある方法だとおもいますよ。
警察にいう場合の注意点
自分の経験から警察に言うのはおすすめではあるのですが、ひとつ注意したいことがあります。
それは警察官に対して、『匿名でお願いします』と伝えることです。
実体験ですが、私の場合家まで警察官がやってきて何も言わなかったら通報元(私の名前)を相手に伝えていました。
私は自分で殴り込みに行こうかと思っていたくらいなので(笑)、それでも問題ありませんでしたが、自分が通報したことを相手にばらしたくないという場合にはしっかりと警察官に伝えることが大切です。
これを伝えていい返事をされなかった場合には、『身元がばれて住民トラブルになりたくないので』という風にしっかりと理由を添えることも大切です。
ちなみに匿名希望を伝えるのはあくまでも警察官が自分のところまで来てからで、電話で伝えるのは難しいと思います。
110番へのいたずら電話は結構増えていますし、通報元の情報を警察官が知らないのにも関わらず一方的に注意しに行くことは普通に考えてあり得ないでしょう。
まぁ通報した段階で発信元はわかるようになっていますので、警察に電話をした段階で警察には身元がわかってしまいます。その点はあらかじめ知っておいた方がいいですね。
他にもこんな対策法があります
今回のケースではたまたま地元の警察官が正義感にあふれていて親切なだけだったという可能性もありますよね。
それに警察に通報して苦情元が相手にばれるのが嫌だという人もいるはずです。
そこで、警察以外の対処法をいくつか紹介しておきます。
これらの方法は警察に相談してどうにもならなかったら実際に取ろうと思っていた手段なので参考にしてみてください。
法的手段を取る
警察へ通報の次の手段として考えていたのがこれです。
ただ、実際に調べてみるとわかると思いますが騒音被害を裁判で争うのはかなり大変です。
この理由としては以下のような点が挙げられます。
・証拠をそろえるのが難しい
・騒音の認定基準が厳しい
裁判を起こすとなると、何よりも費用面での釣り合いが取れません。
こういう騒音被害で裁判を起こす場合には民事訴訟になりますが、民事訴訟では相手に請求する金額の大きさによって弁護士費用が変わってきます。そのため一概には言えませんが、だいたい10万円~30万円くらいは掛かります。
この金額はかなり痛いですよね。なんで被害を受けている側なのにこっちが払わなきゃいけないんだっていう。それに日本では裁判に勝ったとしても、その裁判費用を相手に請求できるという制度がありません。
また裁判で勝てるくらい明確な証拠をそろえることも難しいです。
法律的には受忍限度を超える騒音であると認定された場合に不法行為と認められ、損害賠償の請求や慰謝料の請求などができるということになっています。
受忍限度というのは法律用語ですが、引用をすると以下のような意味。
受忍限度とは?
騒音,振動,煤煙などによる環境権,あるいは人格権の侵害や公害訴訟において問題となるもので,一般人が社会通念上,がまん (受忍) できる被害の程度をさす。この範囲内であれば不法行為は成立せず,損害賠償や差止めは認められない。
つまり法律的に『これはがまんできないよねぇ~』って認められるラインを受忍限度というわけですね。
そりゃ当然生活音くらいで苦情言われたらたまりませんから、こういう基準はあってしかるべきです。ただ、この基準を裁判で証明するのがなかなか難しい。
実際に受忍限度を超える騒音の基準を見てみると以下のような感じです。

このなかでもっとも静かな音というのは第一種低層住宅専用地域の午後11時から午前6時までの欄にある40デシベルです。
40デシベルというのは『図書館の中』とか『しとしと降る雨』と表現されるくらいの大きさです。
これくらいなら基準を満たしそうと思いますよね?
でも実際に計ってみるとわかりますが、意外と基準に達しないものです。
うるさくて我慢できないと住人は思っていても、実際に計ってみると基準値内だったという人は山ほどいます。
もし仮にこれで基準値を超えていたとしても、自分で個人的に計った数値というのはあくまでも参考程度にしか扱われません。
本格的に裁判で有効な数値を出そうと思ったら、外部の専門機関に調査依頼をする必要がありますが、これをするとなると数十万円という金額がかかってきます。
裁判で勝てればこの金額を損害賠償として請求できるかもしれませんが、勝てる可能性が100%ではない状況でこれはかなりリスクがありますよね。
ということでいろいろ考えてみると、裁判を起こして解決しようと思うのはなかなか難しいようです。
ただ、ひとつ手段として考えられるのは民事調停を起こすことでしょうか。
民事調停なら弁護士費用も3分の2まで減額できる制度があり、あくまでも話し合いの場を設けるので裁判ほど証拠を躍起になって集める必要もありません。
誰が聞いても明らかな騒音で計測しても50や60デシベルを超えてくるような音に悩まされているのであれば裁判を起こしてもいいですが、それ以外の場合には民事調停が現実的ということですね。
引っ越す
普通に考えたら『なんで騒音に悩まされてるこっちが引越さなきゃいけねぇーんだよ!』ってなりますが、冷静に考えると引っ越しも有効な対策方法のひとつであることが分かります。
騒音がどれくらいのレベルなのかによるとも思いますが、本当に夜も寝れないほどの騒音に悩まされているのであれば精神的に疲弊したり病んだりする前に引っ越した方がいいです。
確かにお金はかかりますし、手間もかかりますが、精神的に病んだりしたら元も子もありませんからね。
それに、上でも解説しましたが本格的に法的手段に出ようと思うとかなり費用が掛かってきます。
裁判にそれだけのお金をかけるなら普通に引越した方が楽だし、気分的にもリフレッシュします。
ですので、賃貸マンションや賃貸アパートである程度フレキシブルに移り住めるのであればこれも視野に入れておくべきでしょう。
実際に私も視野に入れていて、騒音が収まらなければ自分から引っ越すことも考えていました。
毎晩寝不足にさせられてストレスを抱えていると、仕事にも響きます。
この結果仕事のクオリティが落ちて給料が減ったり、職場での評価が落ちたら引っ越しで失う出費よりもはるかにデカいと思ったんですね。
独り暮らしとかで、わがままを言わなければ1か月分の給料で十分引越せるところは見つかりますから。
まとめ
色々書きましたが、まとめると、
まずは警察への通報!
それでも解決しない場合には・・・
・明らかな騒音の場合=証拠をそろえて本格的な裁判
・受忍限度を超えるか微妙な場合=民事調停
最終手段としては引っ越し!
という感じですね。ぜひ参考にしてください。