火葬夫の給料ってどれくらい?基本給から待遇まで

ライフハック

この世の中、仕事は数あれど、人があまり付きたくないと思う仕事は基本的に好待遇なことが多いですよね。

火葬上でご遺体の火葬業務を行う火葬夫さんもそのひとつだと思います。

遺体を綺麗に焼くという一種の技術職なわけですが、昔は差別的な扱いをされていた歴史もあり、今でも抵抗を感じる人は多いようです。

しかし、この世からあの世へ送り出す手伝いをする尊いお仕事であることもまた事実。

そんな火葬夫の給料や待遇についてまとめてみました。


火葬夫の基本待遇

火葬場の業務の中でも、直接遺体に火を入れて骨にする火葬夫(火葬技師)の給与は基本高めに設定されています。

全国的な月収平均はおよそ25万円~29万円ほど。

火葬夫は学歴が必要なわけでもありませんし、特別な資格を要するわけでもありません。

学歴と資格が不問ということを考えれば結構な好待遇といえるでしょう。

また、賞与に関しては1年2回のところもあれば、3回や4回という制度を取っているところもあります。これは火葬場によってまちまちです。

火葬夫は役職があるわけではありませんが、基本給に関しては随時昇給制度があります。

休日日数に関しては完全週休二日制をとっているところがほとんどです。年間に直して計算すると大体100~110日くらいのところが多いといわれています。

残業や休日出勤などはあるのか?

残業や休日出勤に関してはほとんどの火葬場でないと思って大丈夫です。むしろ、勤務時間に関しては早めに上がれることの方が多いといわれています。

忙しい時期であったとしても、基本的に勤務時間を超えて働くことはありません。

ただし、その代わりに宿直や転勤がある可能性があります。宿直に関しては場所が場所なだけに抵抗を感じる人も多く、辞める原因のひとつにもなるようです。転勤は大きな火葬場や都内などに系列・提携の火葬場がある場合に異動する可能性がでてきます。

試用期間を経て上司から適性を判断される

今では人から尊敬のまなざしで見られるようになった火葬夫という仕事も、遺体を焼くという業務ですので決して楽ではありません。実際に働きたい!と自ら志願してきたとしても、実際に火葬業務を体験してみて1日でやめてしまう人も多いといいます。

そのため、多くの火葬場ではまず試用期間を設けます。そして、初日から火葬業務を体験させ、最低限の適性があるかどうかを判断されるのです。この段階でご飯が食べれなくなってしまったり、裏から見る炉の中から目を背けてしまうような人は適正無しと判断されます。

この初めの段階をクリアしたとしても、遺体をきれいに焼くために棒で遺体を動かす作業や焼き上がりまでの一連の経過を見ることができない人などは適正無しと判断されます。

このような1カ月程度の試用期間を経て、最終的な合否が言い渡されるところがほとんどのようです。

一人前になるには熟練の技術が要求される

火葬夫の基本待遇についてみてきましたが、冒頭でも書いた通り火葬夫という仕事は技術職です。火葬技師と呼ばれることからも分かりますね。

一般的には火葬というとボタンを押すだけでオートメーションで火が入り、火葬終了まで行くと思っている人が多いですが、そんなことはありません。火の入り方や当たる場所などを丁寧に調節しながら火葬しなければ綺麗な骨にすることはできないのです。

この技術を身に付けるためにテキストのようなマニュアルは存在しません。上司の仕事を間近で見て、その技術を盗みます。

ひとりでしっかりと火葬業務ができるようになるまでには数年という月日が必要だともいわれているので、人によってはやりがいを感じやすい仕事ともいえるかもしれません。

日本の火葬率は世界トップレベルで、人はいつか必ず死ぬことからも絶対に必要不可欠な職業です。人によって合う合わないはもちろんありますが、私には決してできない仕事だと思います。現職の方には頭が上がりませんね。

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