アメリカと北朝鮮が戦争状態に陥るのではないか?と世界的に懸念されていますが、実際のところはどうなのでしょうか。
アメリカと北朝鮮が戦争になったら、地図上で間に挟まれてる日本はどうなるんでしょう。絶対なんかのとばっちりきそうですよね(苦笑)
っていうか、そもそも戦争状態になるなんてことはあるんでしょうか。
科学技術が進歩して、兵器なども進化している現代に大規模な戦争をしたら、その被害は過去にあった戦争の比ではないでしょう。
ここではそもそもアメリカが北朝鮮と不仲になった理由から、戦争をしたら日本や世界各国はどうなるのか?というところを中心に考えていきたいと思います。
目次
そもそもなんでアメリカVS北朝鮮という構図に?
アメリカと北朝鮮はそもそも仲の良い国ではありませんでしたし、北朝鮮は過去幾度となくアメリカに対する非難を行ってきました。過去のニュースを思い返してみても、北朝鮮がアメリカを批判しているのは特に珍しいことでもありませんよね。
2017年に入って戦争状態になるのではないか?という話題がささやかれ始めてからは、ここまで両国の緊張が高まった理由として、一般的に以下のふたつが言われています。
・アメリカによるシリア攻撃
このうち、北朝鮮によるミサイル発射には日米首脳会談中のミサイル発射と、米中首脳会談直前のミサイル発射があります。
2017年2月12日にアメリカで日米首脳会談が行われました。この会談の真っ最中に狙ったかのように北朝鮮はミサイルを発射。一方、2017年4月5日に行われた日米首脳会談直前にも、これまた図ったこのように北朝鮮はミサイルを発射しました。
でも、このふたつが理由っていわれても納得できませんよね。だって北朝鮮が発射したミサイルは、別にアメリカに届いたわけでもありませんし、そもそも狙ったわけでもありません。さらに、アメリカのシリア攻撃に関しても、北朝鮮を狙ったわけではありません。
北朝鮮とアメリカの対立関係を本当の意味で理解するためには、その歴史にヒントが隠されています。
全ての発端は1950年に開戦した朝鮮戦争
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朝鮮戦争は1950年に始まり、1953年に休戦となった国際紛争です。
この戦争は第二次世界大戦終結後に、朝鮮半島がひとまとまりの国になるはずだったのが、北(北朝鮮)と南(韓国)で上手く話がまとまらず、分裂状態になったことがそもそもの原因です。南北に分断された両国は朝鮮半島の統一を目指し、自分の国に主権があることを主張します。
そして、北朝鮮が38度線を超えて韓国側に進行したことにより朝鮮戦争が幕を開きました。
ここで重要なのは、韓国はそもそも当時からアメリカの植民地であり、一方、北朝鮮はロシアの支配下にあったということ。ということは、当然、朝鮮戦争でもアメリカは韓国の見方をするし、ロシアは北朝鮮の見方をします。
つまり、このときからすでにアメリカと北朝鮮は敵対関係にあったということですね。
ニュースを見てると、安全保障理事会などで北朝鮮のミサイル発射が議論され、世界各国が非難するなか、ロシアだけが擁護の姿勢を見せていますが、この理由も朝鮮戦争を知ることで分かってきます。
戦争をする可能性はどれほどあるのか?
連日北朝鮮の挑発的な言動が目立っていますが、実際にアメリカと戦争になる可能性ってどれくらいあるんでしょうか。
具体的な数字を出すのは難しいですが、この可能性に関してはほぼないといわれています。特に、世界を巻き込むような大規模戦争には99%ならないといわれています。
戦争の可能性を考える上で知っておかなければならないのは、北朝鮮にもアメリカにも友好国がいるということです。
友好国がいるということは、両国の敵対関係だけでむやみやたらに攻撃をすることはできません。北朝鮮を相手に戦争をした場合には、その後ろについているロシアなども同時に敵に回しますので、外交的にもそんな簡単な話ではないということです。
また、核爆弾の恐ろしさについても知っておく必要があります。
今の時代に大規模な本気の戦争に陥れば、核戦争になることは間違いないでしょう。とくに北朝鮮を絡めた戦争であれば、核爆弾は高い確率で使用されそうです。
もし、アメリカと北朝鮮が核爆弾を使用し、他の連合国もこの戦争にこぞって参加した場合には何が起こるでしょうか。
そうです。人類滅亡の可能性があります。
核爆弾をむやみやたらに打ちまくった場合、人類は地球上に生き残ることができなくなるといわれています。核爆弾が恐ろしいのは、投下されたときももちろんそうですが、被爆者の後遺症やその後の環境汚染も深刻です。
このような人類を滅亡に追いやる可能性があるからこそ、世界は核軍縮の方向性で一致しているのです。
軍事力はアメリカが圧倒的に上
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さて、ここで少し視点を変えて、軍事力という観点からも戦争の可能性も見てみましょう。
まず、アメリカの軍事力ですが、これは世界でも群を抜いていて、圧倒的な力を持っているといわれています。
参考になるのが中国メディアの今日頭条が過去に報じた世界軍事力ランキングです。このランキングによれば、上位3位は以下のようになっています。
1位 米国
2位 ロシア
3位 中国
なるほど。中国にしては冷静な分析をしてますね。笑
このメディアのなかで、『4位はもしかしたら日本かもしれない』とも語っています。
その理由は、日本の圧倒的な技術力です。日本の防衛システムは世界でも最先端であり、攻撃に関する兵器が今現在ないだけで、本気で軍備強化を行えば、瞬く間に1位のアメリカや2位のロシアと並ぶだろうといわれています。
アメリカに並ぶということは規模感的にもちょっと考えにくいですが、ロシアであれば本当に並ぶかもしれないと分析する専門家は多いようです。日本ってそんなに強かったんですね。
日本という国は島国ですので、海軍や空軍がとても強い傾向にあります。逆に、日本の陸軍は世界と比較するととても弱いようです。
ちなみに、中国のランキングだけじゃ信じられねぇ!って人のために、他の機関がまとめたランキングも紹介します。
まずはグローバルファイアパワーというところがまとめたランキングです。
1位 米国
2位 ロシア
3位 中国
4位 インド
5位 イギリス
6位 フランス
7位 ドイツ
8位 トルコ
9位 韓国
10位 日本
ミリタリー業界ではもっとも信頼されているランキングのようです。
次に、世界的な大手金融機関であるクレディスイスが発表した軍事力ランキングです。
1位 米国
2位 ロシア
3位 中国
4位 日本
5位 インド
6位 フランス
7位 韓国
8位 イタリア
9位 イギリス
10位 トルコ
驚くべきことに日本が4位にランクインしています。これは中国メディアの分析と同じですね。
北朝鮮ってどれくらいの軍事力?
北朝鮮は隣国である韓国よりも、公式発表では兵力で勝っています。ただ、北朝鮮は国全体を上げて軍事力強化に乗り出しているので、兵力という物量では韓国を上回っていますが、質的には相当問題ありです。
北朝鮮軍は、陸海空すべてにおいて十分な軍備を保有していません。
戦闘機も一昔前の性能に不安を覚えるものですし、ステルス戦闘機やステルス艦艇の軍備も不十分です。
つまり、この軍事力ランキングから分かることは、北朝鮮に勝ち目はないということです。世界中からの経済制裁によって、戦争が長期に渡ればなお北朝鮮に勝ち目はないでしょう。
仮にロシアと北朝鮮の連合国軍となった場合であっても、アメリカ1国で十分に勝てるほどの強力な軍事力を持っているといわれています。
そして、アメリカの同盟国である日本は、もし戦争になれば軍事力に関して支援することは間違いないと思いますので、結果的に北朝鮮側に勝ち目はないのでしょう。
これは北朝鮮も重々承知していることです。
日本への影響は?万が一の有事にはどのようなことになるのか?
そもそもミサイルが発射されないことをが一番いいですし、もし発射されたとしても日本にとばっちりを掛けるのはやめてほしいというのが本音ですが、万が一のことも考えておかねばなりません。
もし、ミサイルが発射されて、日本に危険が及ぶ可能性がある場合はどのようになるのでしょうか。
ミサイルが発射されたらまずJアラートがなる
Jアラートというのは全国瞬時警報システムのことで、北朝鮮によるミサイル発射以外にも、津波や地震などをいち早く感知し、日本国民に避難を呼びかけるものです。
北朝鮮がもしミサイルを発射した場合で、かつそのミサイルが日本の領海や領土に飛来してくる可能性がある場合には、まずこのJアラートが作動することになります。
アラートや警報と聞くと、地震大国である日本に住む私たちにとっては緊急地震速報の警報音を思い浮かべがちです。緊急地震速報っていうのは、東日本大震災などのときに流れた『チャランチャラン・チャランチャラン』ってやつです。
しかし、ミサイル発射時に流れるJアラートの音はこれとはまったく違うもので、どこか不気味さを感じさせます。
その実際の警報音がこれです。
※周りに誤解を与えないように注意してください。人がたくさんいる所では流さないようにしましょう。
どうでしょう。結構不気味ですよね。これをはじめて聞いたとき、真夜中に一人で聞いたのでなんか異様な怖さを感じた覚えがあります。笑
発射情報が流れる
北朝鮮のミサイル発射を人工衛星と地上の回線がキャッチしてJアラートが作動すると、今度はテレビなどをはじめとする各メディアを通じて発射情報が流れます。この発射情報は遅くともミサイルの発射から5分以内には流れるようなシステムが組まれているようです。
実際に2016年の2月に北朝鮮が発射したミサイルに対しては沖縄県内に発射情報が流されました。この発射情報はミサイル発射からおよそ4分後に流されたもので、意外と早いんだなって思いますよね。誤報とか一時期めちゃくちゃありましたけど、日本のシステムも捨てたもんじゃないなと。
じゃあそもそもミサイルってどれくらいの速度で進んでいるのでしょう?
アメリカとか日本に向けてミサイルが発射された場合にはどれくらいの時間で到達するんでしょうか?
え?ミサイルってこんなに早いの?笑
ここで気になるのがミサイルってどれくらいのスピードで進んで、どれくらいの時間で到達するのか?ってことです。
ミサイルの速度というのはミサイルの種類によっても大幅に変わってくるものなので、一概にこれくらいですよってことはいえないんですが、ここでは一例としてICBM(大陸間弾道ミサイル)を例に取って見ていきます。
射程距離がとても広く、地球上であればどこでも攻撃を可能にするために作られたミサイル。例えば、アメリカ大陸と中国大陸など、海で隔てられた大陸間を飛び、攻撃できることから名づけられた。当然核弾頭を乗せることも可能。戦略兵器制限条約では、『アメリカ合衆国本土の北東国境とソ連本土の北西国境を結ぶ最短距離である5,500km以上』と定義づけられている。
まず、ICBMの仕組みですが、これは人工衛星とほぼ同様です。高度300キロメートル以上まで打ち上げ、そこから地球の周回軌道に乗せます。
早さはおよそ秒速7.9キロメートルで、時速に直すと28440キロメートルほどです。
そして、北朝鮮からのアメリカ合衆国中心部を直線距離にすると、およそ10,358キロメートルなので、
10,358÷28440=0.364205345時間で進むことになります。つまり、約22分くらいで北朝鮮ーアメリカ間を横断することになります。
ちなみに、北朝鮮から東京は直線距離で1,191キロメートルほど。
これを計算するとおよそ2分半という計算になります。
・・・・・・。
ってことは発射情報4分後に発射情報っておそいやんけ!!!笑
建物のなかに避難しましょう
内閣府によれば、もし仮にJアラートがなった場合、私たち国民は情報収集のためテレビやラジオを付け、迅速に建物のなかに避難することが重要だといいます。
建物のなかって爆弾とかミサイル来たら逆に危ないんじゃないの?って思いますが、どうやら爆風から身を守るための行動らしいです。
最善なのは地下らしいですが、シェルターや地下室を持っている家なんてそうそうありません。爆風でガラスの破片や石などから身を守るためにもなるべく堅牢な建物のなかに避難し、情報収集に努めることが大切なようです。
まとめ
脅し合いや牽制は今後も続くでしょうが、本格的な戦争に突入する可能性はほぼないでしょう。
核戦争をはじめて、喜ぶ国はありません。人類滅亡を望んでいる国はありません。それは意味わかんない行動ばっかとってる北朝鮮においても同じです。
ただ、個人的には牽制し合って険悪ムードになるだけでも経済情勢が不安定になるのはマジ勘弁してほしいです。笑
アメリカに引きずられて日本株は続落ですねー(´;ω;`)