沖縄地方伝統の料理には、よくヤギの肉が使われますよね。
そのなかでも一番有名なのはヤギ汁かと思いますが、地元近辺でしか食べられないものにヤギ刺しというのがあるのをご存知でしょうか?
新鮮な肉でなければ絶対にできないヤギ刺しは一度食べたら病みつきになるという人も多いです。
そんな伝統料理であるヤギ刺しについて、ここでは取り上げたいと思います。
ヤギ刺しの美味しい食べ方
沖縄地方ではひーじゃーと呼ばれるヤギの肉。通常は味噌などをベースにした汁もののなかに入れて煮込む『ヤギ汁』として食べるのが一般的です。
しかし、新鮮なヤギ肉の場合にはヤギ刺しとして食べるのも絶品。
刺身というだけあって食べ方は非常に簡単なのですが、ポイントを押さえておくとさらにおいしくいただくことができます!
ヤギ刺しを自分で作るときにポイント
新鮮なヤギ肉が手に入った場合には、自分で調理してみましょう!
まずヤギ肉の表面をフライパンなどで軽く焼きます。本当に軽く焼くだけで良くて、皮に色がつく程度をイメージしてください。あくまでも刺身なので、なかは完全にレアでOKです。
肉の下準備はこれで完了。あとは薄く切っていくだけです。
ヤギ肉は牛や豚と比べると硬いことが多いので、厚くても1cm程度に切るのがおすすめです。
そして、付けダレは醤油とお酢、ショウガを混ぜ合わせて作ります。
醤油とお酢の分量は好みで良いですが、ショウガに関しては多めに入れるのをお勧めします。とくにヤギ肉を食べ慣れていない場合には多めに入れることで独特の臭みを消してくれる効果があるのでおすすめです。
生肉を食べるときの食中毒予防
生肉を食べるときに必ず注意しなければならないのが食中毒の危険性です。
食中毒というとサルモネラ菌やO157などが有名ですが、実際に沖縄地方でもヤギ肉に起因するサルモネラ菌の食中毒が報告されています。
1999(平成11)年8月16日、沖縄県名護市の医療機関より食中毒症状を呈した30名の患者を診察した旨の連絡が北部保健所にあった。調査の結果、患者等は8月14日名護市内で開催された新築祝い参加者で、参加者135名のうち84名が発症し、12の医療機関で72名が受診、うち15名が入院した。
このときに保健所がヤギ肉を検査したところ、ヤギ汁、ヤギ刺しに使われた肉からサルモネラ菌が検出されたとのことです。
正直、生食で食べる場合にはどんな対策をしても食中毒のリスクは付きまといます。これは仕方ありません。
一般的には鮮度が影響すると思われていますが、新鮮かどうかは関係ないとも言われています。
そのため、生で食べる場合には有効な食中毒予防がないというのが実際のところなのですが、少しでもリスクを減らすためにも、生食用でない肉を使用するなどのリスクある行動はやめましょう。
東京でヤギ刺しを食べられるところはある?
沖縄出身、もしくは鹿児島の与論島出身の人で、上京してきた人の場合には故郷の味が忘れられず東京でも食べたい!って思っている人も多いことでしょう。
そこで、東京近辺でもヤギ刺しを食べられるお店を探してみました!
例えば、新宿にある沖縄パラダイスさん。
→『沖縄パラダイス』食べログページへ
新宿の沖縄料理を出すお店としては有名なお店です。
また、中目黒駅近辺にお店を構える『沖縄酒場みんさぁ』もヤギ刺しを食べられます。(時期によってはないこともあります。ヤギ汁はいつでもあります。確実に食べたい場合には上で紹介した新宿のお店がいいでしょう。)