こんにちはJJです。
何度にもわたって再放送が繰り返されているドラマ『白夜行』。
東野圭吾さん原作の作品の中でもかなりのヒットを記録した名作だと思います。
今回は2015年の再放送にちなんで、『白夜行』について取り上げたいと思います。
(ちなみに2015年の再放送はTBSで10時頃~)
一部ネタバレなどをふくんでいますので、まだ見ていない方は気を付けてください!
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白夜行
白夜行は東野圭吾原作の小説です。
ドラマ版では綾瀬はるかさんと山田孝之さんが主演を務め、話題になりました。
一番有名なのはドラマ版かと思いますが、2005年には舞台化、2011年には映画化もされています。
ちなみに映画は韓国でも公開されていますね。
映画版のキャストは堀北真希さん、高良健吾さんなどの豪華俳優陣でしたがその知名度はやはりドラマ版に比べて劣るようです。
東野圭吾作品の中でも容疑者Xの献身などに次ぐ代表作で、元フィギュアスケート選手の町田樹さんが2013年のエキシビジョンで白夜行の物語の中で流れる曲を使用したことでも話題になりました。
あらすじとネタバレ!
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白夜行の大まかなあらすじです。
亮司と雪穂は幼いころに知り合います。
貧しかった雪穂の家。
母親は食べていくためにまだ幼い雪穂を売ります。
その売られた相手の男性が亮司の父親。
亮司は偶然自分の父親が幼い雪穂の服を脱がせ写真撮影している現場に遭遇してしまい、咄嗟に自分の父親を刺殺してしまいます。
自分の父親を殺してしまって放心状態の亮司でしたが、雪穂は自分のことを守ってくれた亮司の罪をかぶろうとします。
そして自分を売ったということに対して母親に恨みを持っていた雪穂は自分の母親をガス自殺に見せかけて殺害。それとともに母親に亮司の父親殺害の罪を背負わせます。
当時、亮司と雪穂の思惑通り亮司の父親は雪穂の母親に殺され、雪穂の母親は自殺したものとされていたものの、この事件に疑問を武田鉄矢演じる笹垣刑事に疑いの目を向けられる二人。
事件の真相を暴かれまいと二人はさまざまな手段を使って逃れようとしますが、そのなかで罪に罪を重ね、後戻りが出来ないほどにまで追い詰められていくことになります。
最終回の結末は?
中盤もお互いがお互いを守るために罪を重ねていくひどく切ない物語ですが、最終回の結末はさらに切ないです。
雪穂はR&Yというブティックの新店舗をクリスマスの夜にオープン。
亮司は雪穂の幸せを実現させるために笹垣刑事を殺害を企てます。
森の中で亮司はハサミで笹垣を刺殺するも笹垣に致命傷を負わすことは出来ず、笹垣は自力で亮司の元まで歩いてきます。
クリスマスの夜、亮司はサンタの格好をして雪穂がオープンしたブティック近くにある歩道橋の上でその光景を見ていました。
歩道橋の上で笹垣と亮司は対峙し、『もうアカンで』と笹垣は言います。
いままで犯してきた亮司の罪を幼いころから時系列に読み上げ、亮司に迫ります。
しかし最後に笹垣は幼いころに亮司を捕まえてあげられなかったことを申し訳なかったと謝り、本当の第三者として唯一亮司の生きてきた道を知っている人物として亮司を抱きしめようとします。
そして抱きしめようとした瞬間、亮司はハサミを持っている笹垣の腕をつかみ、それを自分の腹へと突き刺します。『お返し』と言い、笹垣に笑いかけます。
そして、亮司はなんでや!という笹垣に対して『俺はあいつの太陽だから。あいつは俺のたいようだから。』と言い残し、歩道橋の上から身を投げ出して自殺をします。
最終的に武田鉄矢演じる刑事は真相にたどり着きますし、亮司に説得を試みるのですがその甲斐なく亮司は雪穂を最後までかばい自殺という道を選びました。
幼いころにお互い初恋だった二人。
そんな二人が当時の事件をきっかけに幸せになりたくてもなれない、自首したくても出来ないという負のスパイラルに陥っていく本作は本当に悲しい物語ですね。
雪穂は亮司の死を知り、自分のために死んだことで自責の念に駆られ、どっちみち幸せに生きていくことは出来ないのです。
少しマニアックになりますが、純文学で有名な泉鏡花の『外科室』にも似た純愛が描かれていると感じました。
まとめ
今回は白夜行について取り上げました。
書き終わってみると一部では無く全体的にネタバレしてますねw
最終回だけ結末しりたかったのに!という方はごめんなさい。許してください。笑