こんにちはJJです。
女優のみならず映画プロデューサーとしても活躍する岡田茉莉子さん。
戦後日本の映画界を支えた名実共に確かな実力を持っておられる方です。
国語の教科書に載るほど有名な作家である谷崎潤一郎が芸名の名づけ親であるというのでも有名ですね。
現在は80歳を迎えられてテレビで見る機会も少なくなりましたが、現在はどのような活動をされてらっしゃるのでしょうか?
彼女の芸能界に精通した家系と名俳優・三國連太郎さんなどとの共演作品を取り上げたいと思います。
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岡田茉莉子
岡田茉莉子(おかだまりこ)さんは1933年生まれの女優です。
映画を中心にドラマにも活躍の場を持たれていて、過去に出演した映画作品は数えきれないほどの数になります。
彼女は女学生時代に友達と見に行った映画に感銘を受け、映画界入りを決意。
この時見た映画は自分の父親が主演していた映画である『瀧の白糸』という作品でした。彼女が生まれた年である1933年に公開されたものです。
彼女の芸能界入りは大物を数多く輩出したことで知られる東宝ニューフェイスが始まりです。
三船敏郎さんや黒沢年男さんなどが出身者として知られていますが、岡田さんは1948年の第三期の出身です。
この三期には他に2015年5月に亡くなられてしまいましたが生前は俳優として活躍した小泉博さんや2003年に亡くなられた俳優の山本廉さんなんかが同期にいらっしゃいます。
東宝に入所してからわずか20日という短さで当時ヒットを飛ばすことになる作品『舞姫』で映画デビュー。
準主役という大役をいきなり任され、彼女の名前は一気に日本中に知れ渡ることになります。
父親は俳優の岡田時彦
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上にも書きましたがお父さんは『瀧の白糸』で主役を演じた俳優の岡田時彦さんです。
瀧の白糸という作品は作家・泉鏡花の義血狭血が原作に映画化された作品で、幾度となくリメイクされています。
記録に残っているところでは彼女のお父さんが主演を演じた1933年の作品は2度目の作品。1度目は1915年に公開されていたそうです。
但しこちらの1915年版に関しては主演も誰だか分からない状況で、作品そのものが残っていないそうです。
岡田時彦さんが主演された作品もまだサイレント時代のもので、とても貴重な作品です。
サイレント(無声)映画は日本では1930年代前半ごろを境に発生映画に移行し始めましたので、まさにこの作品はその境にあったものだといえますね。映画発展の歴史を物語る作品としても貴重ということでしょうか。
彼は昭和を代表する俳優で、30歳という若さでこの世を去るまでその素晴らしい演技力と表現力は高く評価されました。ちなみに死因は肺結核です。
ちなみに岡田さんのお母さん、岡田時彦さんの奥さんにあたるのが田鶴園子で、宝塚初期の男役として有名な方です。
若い頃や三國連太郎との共演作品!
2013年に他界された俳優の三國連太郎さん。
彼もまた日本の映画史に名前を刻む素晴らしい俳優さんです。晩年は西田敏行さん主演の釣りバカ日誌のスーさん役としてお馴染みでした。
そんな三國連太郎さんとの共演作品が『さらばラバウル』です。
太平洋戦争を舞台にした作品ですが、この作品の中で岡田さんと三國さんはベットシーンがあります。
晩年の三國連太郎さんはとても温厚な感じでいかにも優しい人という感じがにじみ出ていましたが、実は若い頃はなかなか気合の入った役者さんだったようなのです。
有名なエピソードとしてはまだ30代だった三國さんは映画の役を演じる際にリアリティを追求するために歯を10本本当に抜いてしまったと言う話があります。まさに日本のシルベスタースタローンですね。笑
そんな彼は実際に映画でベットシーンを演じる際に本当に女優さんに手を出していたという噂もあるので、もしかしたら岡田さんも・・・?と一時期噂になっていたようですね。
また、彼女の若い頃はとてもお綺麗でした。
若い頃から大女優の風格漂っていますね。
子供はいるのか?
岡田さんは1964年に映画監督の吉田喜重さんとご結婚されました。
海外挙式を行ったということでも話題になりましたが、二人の間にはお子さんはいらっしゃらないようです。
お父さん、お母さん共に演技という世界では素晴らしい才能を持った方でした。
そしてその血を受け継いだ岡田さんもまた日本映画界で数々の功績を残した素晴らしい女優さんです。
そんな彼女の血が受け継がれていないのは何だか惜しい気もしますね。
まとめ
今回は岡田茉莉子さんについて取り上げました。
なかなかバッサリと切る性格としても有名な彼女。
最近の若手女優の活躍について聞かれた際に『あの方たちは女優では無くタレントです。』といったことも有名なエピソードとして語られていますね。
確かに彼女の残してきた功績と比べてしまったら現代の若手女優は俳優は一タレントにしか見えなくて当然という気もしますね。