現在も苦しんでいる人がいる 新潟水俣病の真実

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どうもこんにちは。JJです。
今回は日本初の公害病としても有名な水俣病について。その中でも特に新潟水俣病とよばれるものにフォーカスしていきます。

ちなみに公害病っていうのは、食物連鎖(小魚を大きい魚が食べて大きい魚を人間が食べる、みたいなサイクル)によって引き起こされた病気のことを言うそうです。

水俣病は意識障害や運動障害、最悪の場合には命にかかわることもあるような恐ろしい病気です。

その新潟水俣病の存在が確認されてから50年が経つんですが、現在の患者さんの症状や、現在のこの病に対する扱い(差別や対策)はどのようになっているんでしょうか。

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現在の新潟水俣病の認定患者は700人超

現在でも新潟水俣病の後遺症に苦しんでいる方々はたくさんおられます。

毎日新聞の取材に応えられていた新潟水俣病被害者の女性によれば、水俣病の診断を受けたのは乳幼児の時とのこと。

まだ1歳にもならない時期に新潟水俣病を発症し、その後遺症で現在も両手足が不自由で話すこともできなく、普通の生活を送ることすらできていないとおっしゃられていました。

この女性のように、五体満足、何の不自由もなく生まれてきたのにも関わらず、人工的に生み出された公害のせいで苦しむ新潟水俣病の認定患者数は現時点で702人にも及ぶそう。

ある地域で限定されたこの病にとってこの数字はなかなかに多い数字・・・

そしてこの病の存在が確認されて50年の月日が流れる中で、その尊い命は500以上も奪われています。

人によって引き起こされた人害とも言うべき病は、人によって改善、予防できるはず。

二度と起こしてはならない病(事件)のひとつでしょう。

現在でも後を絶たない差別問題・・・

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水俣病といえば、熊本で起きた水俣病が有名ですが、新潟水俣病は熊本で起きたそれと症状が濃くいしているために命名されたもの。

一般的には新潟水俣病という名前で知られていますが、別名を『第二水俣病』や『阿賀野川有機水銀中毒』ともいうそうです。

原因は当時の昭和電工の鹿瀬工場から阿賀野川に流れ出たメチル水銀の含まれた排水です。

そして何より耳を疑うのは、50年という時間が経った今でも、新潟水俣病への理解が不十分で差別される人は後を絶たないといいます。

国も機関もそうですが、一人ひとりがしっかりと病と事件への理解を深めることが、被害者救済への第一歩といえるんでしょうね。

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