防災ポスターの歴代作品から見る標語の作り方

ライフハック

毎年、ある時期になると各地方の自治体や消防団などで防災ポスターの標語が募集されますよね。

小学校とか中学校時代に学校で『標語を考えてみましょう!』みたいな課題が出された記憶がある人も多いんじゃないでしょうか?

いざ作ってみよう!といわれると、なかなか迷いますよね。

というか、そもそも標語ってどうやって作るべきものなんでしょう?

ここでは歴代の優秀作品から見る防災ポスターの標語の作り方を見ていきます。


そもそも標語とはどのようなものなのか

標語を辞書で引くと、以下のように出てきます。

主張・信条や行動の目標、指示内容などをわかりやすく簡潔に言い表した語句。スローガン。モットー。「交通安全の標語」
大辞泉

ここでも出てきているように、標語はスローガンとか心構えみたいなものです。

防災ポスターの標語の場合、その目的は防災意識の普及や高揚にあります。

そのため、短い言葉で防災意識が高まるような標語が防災ポスターにとって良い標語といえますね。

5・7・5に限定はされていない

よく勘違いされるところなので、ここについても少し補足しておきます。

標語はあくまでもスローガンですので、別に川柳風の5・7・5のリズムで作らないといけないわけではありません。

確かに防災ポスターの標語のなかにはこういった作品が多いのは確かです。

でも、過去の優秀作品の中にはこのリズムから逸脱しているものもたくさんあります。

防災ポスター標語の具体的な作り方

作り方といっても、標語には決まり事はありません。

大切なのは、その言葉からしっかりと防災意識の向上という印象が与えられるかどうか?というところです。

もし、5・7・5の流れで作る場合には、もちろんリズムも大切です。

過去の優秀作品を見てみると、5・7・5で作られた作品は一度読んだだけで印象に残るような心地よいリズムと言葉運びをしているものが多いです。

おススメの作り方は、過去の優秀作品の形をまねることです。

ここで注意したいのは、あくまでも形をまねることであって、パクってはいけませんよ(^-^;

形をまねるというのは言葉を変えるとニュアンスをまねるとも言えます。

防災ポスターで採用された過去の優秀作品

それでは実際に過去の作品を見てみましょう。

多分、一通り見ているだけでも何も見ていないときよりは標語も思いつきやすくなると思います。

スローガン風

まさかの時を自分で守る
3日間生きられますか その水、食料で
あわてず、あせらず、避難する
家族みんなで考えましょう わがやのそなえ
倒れる前に家の耐震化
倒れたからでは遅いのです −あなたの家は大丈夫?−
地震では、ガラスの雨が降ってくる
いやだよ家具の下敷き 転倒防止
いざ、という時のために 防災訓練
訓練で知る 自らの守り方
みんなで耐震化!安全なまち
みんなで守る、このまちを
隣りのおばあさん大丈夫? 気をかけ、声かけ、助け合い

5・7・5(川柳)調

無防備な 心に火災が かくれんぼ
もういいかい火を消すまではまあだだよ
訓練は 本気でするから 役に立つ
消すまでは 心の警報 ONのまま
揺れたなら 火を止めようよ まず始め
消すまでは 出ない行かない 離れない
安全の 確保は自分の 心がけ
消したはず 決めつけないで もう一度
「消したかな」 あなたを守る 合言葉
使い方 今のうちなら あわてない
消えるまで ゆっくり火の元 にらめっ子
火のしまつ 君がしなくて 誰がする
火は見てる あなたが離れる その時を
消さないで あなたの心の 注意の火
あなたです 火のあるくらしの 見張り役

ポスターの場合には標語に会った絵も重要

標語を一通り見てきましたが、もっと言うのであれば標語だけでなく、そのポスターに描かれる絵も重要です。

別に上手くなくていいので、標語とマッチした絵や面白い構図などがウケます。

また、防災目的なので、危険を喚起するような色遣いも大切なポイントです。

例えば、黒と黄色や赤と黒などの組み合わせは人の注意を引くので、使ってみるといいでしょう。

ぜひ参考にして、標語づくりに役立ててみてください。

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