どこでもドアの実現可能性は今の時代ほぼ100%

コラム

どこでもドアは誰もが知ってるドラえもんの秘密道具ですよね。

幼き頃にアニメを見て、『あんな道具あったらちょー便利だろうなー。ほしいなー』って思った人も多いはず。

ただ、昔はどこでもドアって本当に作れるのかな?なんて議論したら笑われましたよね。

でも、今の時代、このどこでもドアの実現はまんざら不可能でもないことが現代物理学によって明らかにされてきました。

なんともロマンのある話で、現代物理学はこんなところまで来ていたのか!って感動すら覚えますね。

ということで、どこでもドアの実現可能性について物理学の知識がなくてもわかるように書いていきたいと思います。


量子論の世界ではテレポーテーションは普通

物理学の分野に量子論というものがあります。

この分野では目には見えない細かい粒子のような物理学を考えるのですが、この世界ではテレポーテーションという現象が普通に起こります。

意味わからないって思う人も多いでしょうが、世界中で観測されており、実験によっても正式に証明されていることです。

量子論を本格的に議論するのは難しすぎるので、イメージしやすいもので考えてみます。

それが『3Dプリンター』。

3Dプリンタのような技術で瞬間移動?

3Dプリンタの技術は今や凄いところまで来ていますよね。

どんな複雑な形でも、プリンタに情報を読み込ませることによって正確に物体を再現してくれます。

ところで、量子論の世界には『量子テレポーテーション』という概念が存在します。

ちょっとWikipediaから言葉の概要だけを引用させてもらうと、以下のように書いてありました。

量子テレポーテーション(りょうしテレポーテーション、英:Quantum teleportation)とは、古典的な情報伝達手段と量子もつれ (Quantum entanglement) の効果を利用して離れた場所に量子状態を転送することである。

何言ってるんだ。こいつ。

って感じですね。(笑)

これは簡単にいうと、ある特定の量子と量子の間では、瞬間的に情報伝達をすることが可能であるということを言っています。

ただし、注意しなければならないのは量子テレポーテーションはあくまでも情報伝達を瞬間的に行うものであって、物体そのものが瞬間移動しているわけではないということです。

相対性理論に反する不思議な現象

相対性理論によれば、情報は光の速さを超えて伝達することはできないとされています。

しかし、量子論の世界(量子テレポーテーション)では、光速を超えた情報伝達が可能になるのです。

不思議ですね。

この事実はアインシュタイン自身も認めていて、晩年彼は量子論のことを『薄気味悪い』といって嫌ったそうです。

少し話がそれましたが、この量子テレポーテーションの考えを使うことによってどこでもドアが実現可能になるかもしれないといわれているんですね。

先ほど出した3Dプリンタの例で考えてみましょう。

3Dプリンタというのは元の物体があって、それを正確に読み取る機械があり、そしてそれを具現化する機能を持った一連の機械ですよね。

これを量子論的に考えれば、元の物体を目に見えない分子レベルで分解し、それを正確に再構築しているというようなものです。

凄く乱暴に言ってしまえば、量子テレポーテーションはこの3Dプリンタと同じような仕組みといえます。

東京からブラジルに瞬間的な情報伝達

日本からもっとも遠い国というとブラジルが思い浮かびますね。

分かりやすいので東京とブラジル間で考えてみます。

量子テレポーテーションがもし人間に適用できたとすると、A君がある機械のなかに入り、その機械がA君を量子レベルに分解します。

そして、その情報をブラジルにある同じ機械に送信し、そこで受け取った情報をもとに量子レベルからA君を再構築するということになります。

人間を分解とか、再構築とか、よくわからないと思いますが、理論的には可能といわれています。

物体と人間の違い

この量子テレポーテーションを使った瞬間移動は、物体においては近い将来可能になるという学者も実際にいます。

それくらいまで量子論の研究は進んでいるわけです。

ただ、これを人間に適用しようと思うと大きな壁が立ちはだかります。

それが『意識』です。

物体には意識がありませんが、人間には意識があります。

人間をそっくりそのまま移動させる(正確には他の場所で再構築させる)ということは、形だけではなく、意識をも再構築しなければなりません。

そして、残念なことにこの意識を再構築する技術は今のところ見つかっていないようなんですね。

でも、悲観することはありません。

この意識の再構築手段だって、近い将来見つかる可能性は十分にあります。

50年前の世界は、今現在の宇宙物理学がこれほどまでに発達していることを予期しませんでした。

それくらい物理学の進歩は早く、目覚ましい成長を遂げています。

もしかすると、近い将来本当にアニメの世界のようなことが起きてしまうかもしれませんね。

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