PCのシャットダウンは毎回すべき?スリープや休止状態の使い分け

ライフハック

作業が一通り終わったとき、パソコンはどのような状態にしていますか?

寝るときでも、お風呂に入るときでも、数日使わないときでも毎回放置し続けているよ!なんていう人はさすがにいないと思いますが、『毎回シャットダウンすべきなのか?』とか『消費電力的に省エネなのはどれなのかな?』と思っている人は多いと思います。

作業を一時中断するときを想定して、パソコンには以下の3つのモードが備わっています。

・スリープ
・休止状態
・シャットダウン

この3つのモードを使い分けることによってパソコンの寿命をできるだけ伸ばし、消費電力を最小限に抑えることができます。

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スリープ・休止状態・シャットダウンってそれぞれどう違うの?

そもそもこの3つのモードがあることすら知らなかった!という人もいると思いますので(というか自分もはじめ知らなかった)、まずはこの3つのモードの簡単な説明と違いについて解説します。

スリープ

パソコンにおいて、作業中のデータをすべてRAM(ラム)に保存したまま電源の一部を切る、各種オペレーティングシステム(OS)がもつ省電力待機機能。
日本大百科全書

その名の通り寝ている状態です。イメージ的にはパソコンを一旦休ませているような感じですかね。

作業中のデータはメモリに保存され、電源の一部を切るだけなので作業を再開するときにも時間がかかりません。

すぐに作業を再開することができる点がメリットですね。

休止状態

コンピューターの動作を一時的に止める機能の総称。休止状態でパソコンを終了すると、休止状態に入る直前のメモリー内の情報をハードディスクに保存してから電源が切れる。
ASCII.jpデジタル用語辞典

休止状態というのは仮死状態的なイメージですかね。

作業中のデータは長期記憶を保存するためのハードディスクに保存され、パソコンの電源が切られます。

スリープと一番違うのはデータの保存先と、パソコン自体の電源が切れるかどうかという点です。

パソコンの電源が落ちていることからわかる通り、電力はほぼ消費しません。

シャットダウン

システムを終了させ、電源オフの状態にすること。パソコンでは、電源をいきなり切ると、ファイルの破損や、ハードウェアの故障が起きる場合がある。そこで、シャットダウンという手続きによって、作業中のファイルを閉じたり、メモリーの内容をディスクに退避させたり、ネットワークや周辺機器の切断などの処理をしてから、電源をオフにする。
ASCII.jpデジタル用語辞典

おなじみのシャットダウンです。
スリープ=寝ている状態、休止状態=仮死状態ときたら、シャットダウン=死んでいる状態となってしまいますが、そういうわけではありませんね。たとえ悪かったですw

シャットダウンはすべての電源を落としてパソコンをリフレッシュさせている。そんな感じのイメージです。

完全にお休みになっている状態ですね。

結論:寝るときはシャットダウンしよう

いろんな意見はあると思いますが、いろいろ調べてみて私なりに出した結論がこれです。寝るときはシャットダウンすべきでしょう。

シャットダウンすべきかどうか?スリープにすべきか休止状態にすべきか?という悩みの根源はおおむね以下の2つに大別されると思うんですね。

・どの状態がもっとも消費電力が少ないのか?
・どの状態がPCにとってもっとも負荷が少ないのか?

人によって重視しているポイントは違うと思いますが、この2つどちらも考慮に入れて出した結論が『寝るときはシャットダウンをする』です。

それでは何故この結論に行き着いたのかを以下で解説していきます。

それぞれの状態の消費電力とPCへの負荷

それぞれのモードがどのような状態なのかを消費電力PCへの負荷に分けて詳しく見ていきます。

消費電力について

消費電力といっても、スリープ状態やシャットダウン状態で放置されているときに消費する待機電力という概念と、シャットダウンや起動、スリープというアクションをするときにかかってくる消費電力の2つがあります。

結論から言うと、待機電力についてはシャットダウンをしているときのほうが少なく、瞬間的にかかってくる電力についてはスリープのほうが少なくなります。

シャットダウンや起動、スリープを行う時の消費電力

待機電力について消費電力の順に並べるとこんな感じです。

1位:シャットダウン
2位:休止状態
3位:スリープ

具体的な消費電力については、マイクロソフト社による消費電力実験が参考になります。

これによれば、待機電力はWindows7 Desktopで

シャットダウン=0.64W
休止状態=0.76W
スリープ時=1.00W

となっています。

使っているパソコンのOSや機種などにより若干の変化はありますが、各モード間の差はどれも同じくらいです。

この消費電力に基づいて実際の電気代を計算してみると、1kwhあたり25円で計算した場合以下のようになります。

1日シャットダウンした場合=約0.384円(合計電力量 0.0154kWh)
1日休止状態した場合=約0.444円(合計電力量 0.0178kWh)
1日スリープした場合=約0.6円(合計電力量 0.024kWh)

電力を一番多く消費するスリープであっても1カ月で0.6×30=18円しかかかりません。(しかもこれはずっとスリープしていた場合です)

もっと言うと、これはWindowsが公表している消費電力量をもとにした計算であって、実測値はもっと低くなるといわれています。

そのため、1カ月スリープした場合でも掛かる電気代は10円にも満たないかもしれません。

シャットダウンや起動、スリープを行う時の消費電力

シャットダウンや起動を行う際にかかる電力消費量を見てみると、Windows7 Desktopの場合で3,289Wsとなっています。(シャットダウンと起動時の電力の和)

一方、スリープとスリープからの復帰のさいにかかる電力はWindows7 Desktopの場合で1,083Wsとなっています。

これを見ると、スリープをするときのほうが瞬間的な消費電力は少なることが分かります。

90分以上の放置はシャットダウンがお得

ここまでで待機電力と瞬間的にかかる電力で消費電力量が逆転するということが分かりました。

シャットダウンや起動をするときにかかる瞬間的な電力というのはあくまでもそのアクションをしている時だけにかかる電力であるため、時間は限られています。

しかし、待機電力のほうは放置する時間が長くなれば長くなるほどかかってくるものですので、瞬間的に見ればスリープのほうがお得だけど放置時間が長くなればシャットダウンのほうがお得になるわけです。

ということはどこかのラインでスリープよりもシャットダウンのほうがお得になる瞬間が訪れるわけですよね。

この図で言えば、AやBの値は変わらないけど、時間tの部分が放置時間によって変わるので、赤と青の面積がどこかのタイミングで一致する瞬間がやってくるということですね。

これを実際に求めてみると、Windows7 Desktopの場合で約1時間40分という計算結果になります。

他の機種の場合でも、約2時間放置するならシャットダウンをしたほうが総合的な消費電力は少なくて済むという計算になりました。

PCへの負荷について

今度はPCへの負荷について考えてみます。

パソコンへの負荷についても色々考えられますが、一番考えなければならないのはパソコンを起動し続けた場合のメモリへの負担です。

パソコンを起動し続け、メモリを動かしたままにしておくとメモリーリーク現象と呼ばれる現象が発生します。

これは簡単に言うとメモリの摩耗のようなイメージで、この状況が長い間続くとバグやエラーの原因になるといわれています。

一方、シャットダウンをすると全ての機能が停止するため、メモリにとっても一種のリフレッシュ効果があるのです。

こう考えると、シャットダウンを長期間しないというのはメモリにとって大きな負担がかかることになりおすすめできないということになりますね。

微々たる差だと思うので好みによって分ければいいかも

途中計算を挟んだのでいろいろややこしくなりましたが、結論ははじめに言った通りです。

就寝するときは基本的に90分以上放置することになると思うので、パソコンはシャットダウンした方が消費電力的にもメモリへの負荷的にも良いということになります。

とはいっても、やはり微々たる差ですので人それぞれ好みによって分けるべきですね。

パソコンをできるだけ長持ちさせたいのであれば就寝前にシャットダウンする。

立ち上げまでに時間がかかるからシャットダウンはしたくないんだよねーとか、再度作業内容を呼び起こすのを毎日やるのはめんどくさいでしょっていう場合にはスリープとか休止状態を使っていけばいいと思います。

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