【NAPORI・Napoli’S】遠藤商事Holdingsが倒産・破産!ナポリは今後どうなる?

速報

NAPORIやNapoli’Sなどを運営していた遠藤商事Holdingsが2017年4月28日付で破産しました。

この会社は主にピザのチェーン店として有名になり、なかでも500円で食べられる格安ピザは注目を集めました。

ピザチェーン店大手のピザーラやドミノピザなどはMサイズでも1枚2500円程度の価格設定ですので、これと比較すると相当安いことが分かります。

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遠藤商事Holdingsってどんな会社?

東京都目黒区八雲に本社を置く遠藤商事Holdingsは飲食事業を中心とする企業です。

最近は売り上げの拡大を目指し、フランチャイズ展開にも力を入れていました。

公式ホームページによれば、売上高の推移は順調で以下のように推移しています。

2011 第1期 50,591,816円
2012 第2期 426,799,151円
2013 第3期 1,033,725,320円
2014 第4期 2,058,234,169円
2015 第5期 3,374,413,223円
2016 第6期 4,242,907,822円

2017年は予想ではありますがおよそ7,000,000,000円の売り上げを見込んでいたようです。

飲食店ですので、知名度が上がればそれに比例して必然的に売上高も上がります。そのため、年商ベースでは非常に良い企業に見えますが、問題は利益です。

特に格安ピザなどを売りにしていた遠藤商事Holdingsでは薄利多売の事業モデルで、辛い経営が続いていたようです。

破産の原因は資金繰りの悪化と信用不安

破産原因は新店舗の展開や様々な新規事業への投資による多額の資金と、それに伴う取引先からの信用不安です。

ピザのチェーン展開を行っていた遠藤商事Holdingsですが、最近はカフェや中華、居酒屋などにも参入し、業態の多様化が目立っていました。

飲食の場合、提供するものが異なれば当然それだけ原価率や利益率も異なってきます。

だからこそ、ピザで成功した企業がカフェや居酒屋で成功するわけではないんですね。

遠藤商事Holdingsの場合は、ピザで得たノウハウをそのまま他の業態にも応用し、更なる売り上げの拡大を目指していたようですが、新規事業立ち上げの際に出ていくキャッシュアウトと、資金調達のバランスが崩れ、取引先への支払いに遅延を生じていたようです。

掛け取引などが主流ですので、支払いの遅延は1度であったとしても大きな信用の失墜につながります。

支払遅延をした会社とはなるべく掛け取引をしたくないというのが取引先の本音ですので、次第に周囲の企業は離れていき、今回の破産に至ったようです。

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破産と倒産の違い

ちなみに、破産と倒産は違います。

会社が債務を支払えなくなった状態を倒産と呼び、その倒産のなかのひとつの手続きとして破産という概念があります。

遠藤商事Holdingsの場合は、破産ですので、当然のことながら倒産しているということですね。

遠藤商事の社長・遠藤優介とはどのような人物か

遠藤商事を経営しているのは遠藤優介さんという人です。

外食チェーン店の倒産は別に珍しいことではないですが、以前雑誌か何かで遠藤商事の社長さんが出ていたのが記憶のどこかにあったのでいい機会だと思い調べてみました。

1983年、横浜市生まれ。10代半ば、サッカーで実力を発揮しイタリアセリエAのユースチームと3年契約。契約切れの後、イタリア国内の旅へ。ナポリでおじさんが営むピッツェリアのピザに衝撃を受ける。帰国後、コンサルタントとしてイタリアンの立ち上げに携わる。2011年、吉祥寺に1号店を立ち上げ、会社を設立。ワンコインピッツァの先駆け的存在。

この経歴だけを見てもなかなか面白い経歴の持ち主であることが分かります。あの競合ユベントスのユース・プリマヴェーラに3年間いたようです。

たしかに見た目もサッカーやってそうな感じはあります。というよりイケイケ。

このような見た目のイケイケ社長は外食系企業では多いですが、初めは良くても次第に資金繰りが悪化。今回の遠藤商事のような結果になるところが多いですね。

急成長する遠藤商事は、国籍や学歴、年齢などはまったく関係なく、非常にラフな社風を持っていたようです。

ナポリは今後どうなる?

遠藤商事Holdingsが運営していたナポリを利用していたという人もいるでしょう。

倒産をした会社に関しては、その後の会社の未来としていくつかの可能性が考えられるのですが、今回の場合には破産ですのでナポリの未来は消えてなくなることしか基本的にはありません。

破産は会社に今ある財産すべてを現在抱えている債務の返済に充て、それ以上の支払いを免除してもらうことです。

この破産手続きにはいったら経営再建という話ではなくなるため、ナポリは今後なくなるのでしょう。

ちなみに、同じピザを提供するお店として『ナポリの窯』というところがありますが、ここはまったくの別物です。

ナポリの窯はストロベリーコーンズが運営しています。

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