幽霊が出る!?硫黄島に纏わる噂から現代を見つめ直す

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こんにちは。JJです。

今回は、硫黄島について取り上げます。

今年は戦後70周年を迎える年ということもあって、テレビのニュースなどで戦争関連の話題をよく目にしますよね。

今回、取り上げるこの硫黄島もその内のひとつです。

この硫黄島については、過去にクリント・イーストウッド監督が『硫黄島からの手紙』として映画化したことで話題になりましたね。

ご存じの方も多いとは思いますが、かつてこの地は激戦の舞台となりました。

一説によれば、この戦いで命を落とした人の数は3万人にも上ると言われています。

しかし、現在に至るまで、全ての遺骨の回収ができていません。

その数は、およそ1万1800人と推定されています。

今なお多くの方が祖国に帰れずに眠っているということですね。

そんな悲しみの爪痕を現代にも残す硫黄島ですが、現地ではある噂が飛び交っているそうです。

それは果たしてどんな噂なのか?

今回はその点にフォーカスして取り上げていきます。

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幽霊が出る?硫黄島に伝わる噂とは・・・

その気になる噂というのが、硫黄島には幽霊が出るというものです。

しかし、これは考えて見れば至極当然にも思えます。

現地にはまだ1万1800人もの浮かばれぬ魂が眠っていることですし、1日でも早く故郷に戻りたいと願っていることでしょう。

真偽の程は定かではありませんが、ネット上ではこれに纏わる様々な話が紹介されています。

その内のいくつかをご紹介しましょう。

【噂1】

現地では夜になると亡くなった兵隊の幽霊が冷たい水を求めて島中を渡り歩くというのです。

当時の硫黄島は、熱帯特有の暑さと地熱にとって地下水すら沸き立っていたらしいのです。

そのため、戦死者が最後に口にした水は煮えたぎったお湯のようだったとのこと。

そのため、現地にいる自衛隊員は毎日欠かさずに慰霊碑にお水をお供えし、窓際には水と盛塩をする決まりがあるというのです。

【噂2】

現地の砂は持ち帰り禁止という決まりが存在します。

硫黄島を訪れた自衛隊員は、靴底に付いた砂をひとつ残らず払い落とすように命じられるらしいです。

噂によれば、現地の砂を持ち帰った者の枕元に兵隊の幽霊が立つと言われているためです。

この決まりを破った人間の元には夜な夜な血まみれの兵隊が現れたり、砂を持ち帰った数日後に謎の事故死を遂げたという報告もあります。

【噂3】

ある自衛隊員が深夜に勤務していると、建物の中に旧日本軍の制服を着て佇む人間を見たというのです。

その他にも、全員が寝静まった後、どこからともなく兵隊が行進する足音が聞こえたという報告が上がってきています。

現地で勤務する隊員の多くがこれと似た体験をしているらしく、彼らの間では幽霊の存在が信じられているようです。

幽霊が消えた?それには天皇が関係していた

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そんな数多くの幽霊目撃談が上がっている硫黄島ですが、この地に天皇陛下が訪れたことがあります。

それは、平成6年のこと。

この時、天皇陛下は慰霊碑に向かって手を合わせ、この地で戦い抜いた兵士たちの死を悼んだのです。

すると、この一件を堺に幽霊の目撃談がぴたりと止んだというのです。

天皇陛下自らの哀悼によって、戦死した兵士たちの魂も成仏したからでしょうか?

その真意を知ることは誰にもできません。

しかし、今でも現地には回収すらされていない数多くの遺骨があることだけは事実です。

まとめ

今回は、戦後70周年を迎えるということもあり、硫黄島について調べてみました。

夏の風物詩とも言える幽霊の話題。

ですが、今回の話に限っては、単なる娯楽ではありません。

国のため、平和のため、そして愛する人を守るために人々が殺し合いをしたという事実がそこにはあります。

今回取り上げた硫黄島に纏わる幽霊の話も決して興味本位で取り上げたわけではありません。

ネット上では、様々な幽霊話が持ち上がっていますが、その多くが娯楽としての域を出ていないように思えます。

娯楽としての幽霊を楽しむ分には個人の自由です。

しかし、今回の幽霊の話には真摯に向き合わなくてはならないと思います。

なぜなら、そこには1万1800人の遺骨が回収されないままでいるという厳然たる事実が存在しているからです。

今でも自衛隊が運用している滑走路の周辺には多くの遺骨が埋まっているとのこと。

しかし、滑走路は「国防の聖域」ということもあって本格的な遺骨の収集作業が開始されたのは2012年になってからのことです。

先に紹介した天皇陛下の一件で、硫黄島の幽霊騒動は一応の決着は見せたようですが、亡くなった方たちが本当に安らかな眠りにつけるのは全ての遺骨が回収された時ではないでしょうか?

一日でも早く、亡くなった方たちの遺骨が見つかり、心穏やかな眠りにつける日が来ることを祈っています。

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