世の中には様々な会社が存在しますが、その中でも30年生き残る会社は全体の1%もないと言われています。

実際に過去には絶対に潰れるわけがないだろうと思われていたような超大企業の経営破綻が相次ぎました。
リーマンショックという言葉でお馴染みのリーマンブラザーズや日本航空の経営破綻はまだまだ記憶に新しいと思います。

このように大企業でも安泰とは言えないことは過去の例から見ても明らかです。
それではそこまで大きな大企業がいきなり倒産に追い込まれてしまう原因ってどのようなものなんでしょうか?

一時期は市場を独占し、ライバル不在の超大企業にまで成長した会社の終焉までの経緯から何か気づきを得たいと思います。

まずは日本を含めた世界中の有名な大型倒産の概要を一覧で紹介しましょう。

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日本大企業の終焉とその原因

日本で過去に起きた大型倒産です。
その原因と終焉を迎えるまでに至った経緯を簡単に振り返りましょう。

協栄生命保険

負債総額は4兆5297億円。

破綻理由は運用利回りよりも支払い利回りが大きくなってしまったこと(いわゆる逆ザヤ)が原因。
1990年代初頭に日本で起きた好景気であるいわゆるバブル時期に高利回り商品を多数販売していた協栄生命はバブルの崩壊により訪れた超低金利状態で逆ザヤが発生。戦後最大の大型倒産となりました。

千代田生命

負債総額は2兆9366億円。

協栄生命と同じく2000年に経営破たんをしており、様々な理由が挙げられていますが基本はバブルの崩壊と低金利状態が破たんの原因。
日銀の超低金利政策はバブル期に好調だった大型企業を軒並み潰していったのですね。

日本リース

負債総額は2兆1803億円。

こちらもバブル期が終わったことにより巨額の不良債権を抱えたことが破綻の理由。
日本リースは日本初のリース業を確立させた企業で、その構想はものだけにとどまらず人。つまり現在でいうところの人材派遣業の構想を持っていたようです。

マイカル

負債総額は1兆6000億円。

一般的に言われる破綻の原因は経営の多角化やチェーン展開拡大の失敗。
土地を購入して大型店舗を作り、さらにその店舗を担保にして新たな資金を調達し別の店舗を建てる・・・という雪だるま式に店舗拡大を目指す戦略をとっていたマイカルでしたがこれらの運営コストが逆にあだとなり大型店舗は次々に赤字を記録しました。
マイカルは大阪を中心に展開していた小売業の会社です。
全国にスーパーを展開しており、名実ともに当時は全国屈指の大手スーパーチェーンでしたね。

日本航空

負債総額は負債総額は2兆3221億円。

未だに記憶に新しいJALの経営破綻。
事業会社としては戦後最大の負債を抱えた大型倒産となりました。

JAL倒産の原因は一般的に企業体質が古いままだったからなどと言われますが、具体的に見ていくとやはり様々な要因が出てきます。
航空券の安売りに走ってまでも空席が出てしまうマネジメントの悪さや他の事業への大型投資などが失敗に終わったことなどの経営方針そのものの失敗が最も大きな原因と言えるでしょう。
そしてとどめは世界を震撼させたリーマンショックです。

また、京セラやKDDIなどの日本を代表する大企業を1代で築き上げた敏腕経営者である稲盛和夫の会長就任後、わずか2年でV字回復を遂げたこの活躍っぷりも注目されましたね。
稲盛さんの著書である京セラフィロソフィは一読の価値ありです。

海外大企業の終焉とその原因

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日本にも大型倒産は多いですが、当然海外にはもっと大きな巨額倒産があります。

世界に名だたる大企業はどのようにして終わりを迎えたのでしょうか?ここでも代表的な企業5つについて見ていきます。

リーマン・ブラザーズ

負債総額は6,390億ドル。
アメリカ史上最高額の負債を抱え倒産し、この金額は当時の日本円に換算して64兆円を超えています。

経営破綻に至った原因はご存知の方も多いように住宅バブルの崩壊ですね。
サブプライムローン問題としてニュースにも連日取り上げられていたのでまだまだ記憶に新しい出来事だと思います。

ワシントン・ミューチュアル

負債総額は3,279億ドル。

2008年に住宅バブルの崩壊と共に経営破綻。破綻の理由としてはリーマンブラザーズと同じような感じですね。
ワシントンミューチュアルは厳密には貯蓄金融機関という住宅に特化した預金貸付組合という形の企業でしたが、普通の銀行と感覚的には同じです。
アメリカの銀行市場最大規模の大型倒産になりました。

ワールドコム

負債総額は410億ドル。

経営破綻の原因はITバブル崩壊で低迷した株価を隠ぺいするための粉飾決算などが引き金となっての倒産でした。
ワールドコムはアメリカに本拠地を置く大手電気通信事業者で、他の通信事業をメインとする企業を次々と買収し急成長を遂げました。

ゼネラルモーターズ

負債総額は1,728億ドル。

リーマンブラザーズの経営破綻により世界中に広まった金融危機などの影響で売り上げが落ち込んだことが直接的な原因。
誰もが知っている世界のGMですが、リーマンショック余波を受けてこの大企業までもが倒産に追い込まれましたね。

CITグループ

負債総額は710億ドル。

経営破綻の原因はリーマンショックによる金融危機。
ニューヨークに本社を構えていた金融系を中心としたグループ企業でその他にもリース業など、様々な分野で大きな実績を残した。

興味深いGMの経営破綻への予知

2000億ドル近い負債を抱えて倒産に追い込まれたGM(ゼネラルモーターズ)ですが、この経営破綻には興味深い話があります。

プレジデントか何かで呼んだ記憶がありますが、GMの倒産を30年以上前から予知していた人物がいるというのです。

その人物こそピータードラッカー。
日本でも『もしドラ』として有名になった経営学者のドラッカーですね。

彼はGMの内部体制を自ら隅々まで調べ上げたらしく、この研究成果を『企業とは何か』という本にまとめているといいます。

ドラッカーがGMの破綻を予測したのにはいくつかの理由がありますが、その中でも特に興味深いのは企業体質に関する話です。
社内調査の結果ドラッカーがGMに対して感じたのは長年の経験と実績、ここまで大きくなったという自信におごり、移り変わる時代に目を向けなかったことなどを挙げています。

ドラッカーいわく、どんな素晴らしいビジネスモデルであっても20年もすればその経営システムは古いもの、時代遅れなものになってしまうといいます。
まさにGMは破綻の30年前からこのような企業体質だったといえるでしょう。

これはGMに限らず近年日本でおきた大型倒産である日本航空の経営破綻にも同じことが言えると思います。
その証拠に破綻後の経営再建を担った稲盛氏は破綻以前から残る役員という負の遺産をきれいさっぱり掃除し意識改革を行うことから始めたと京セラフィロソフィに書いてあった気がします。

市場競争でライバルに負け経営破綻をする中小企業とはまた違った問題点が大企業にはあるのでしょうね。

まとめ

こう見てみると日本に関しては2000年、海外では2008年という年が一つの大きなキーワードですね。

日本企業の大型倒産を招いたのにはバブル経済の崩壊、海外企業の大型倒産を招いたのには住宅バブルの崩壊が大きくかかわっており、これによってあおりを受けた企業は相当多かったことでしょう。

経営破綻は経営陣の手腕が問題で引き起こされていることはいずれも間違いないのですが、ワールドコム社のように意図的な粉飾などでここまでの大型倒産になった例は世界的に見ても珍しいのではないでしょうか。

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